野外アート展示・農小屋プロジェクト・市民活動が有機的に共振する体験型アートプログラム
「ART PARK PROGRAM」は、「第43回全国都市緑化フェア in 京都丹波」をきっかけに、京都・亀岡保津川公園を舞台として展開されるアートプログラムです。
公園・農地という開かれた場所を舞台に、アート、農小屋、市民チーム活動という異なるアプローチから、この土地の自然や歴史、人の営みと向き合い、新たな風景や関係性を育んでいきます。
本プログラムは、野外アート展示「Art Sprout」、農小屋プロジェクト「Bricoyage」、市民育成プログラム「ハラッパー」の3つのプロジェクトで構成されています。それぞれが独立した取り組みでありながら、公園というひとつのフィールドの中で互いに呼応し、この場所ならではの体験をつくり出します。
第43回全国都市緑化フェア in 京都丹波 >
「Art Sprout(アート・スプラウト)」は、「第43回全国都市緑化フェア in 京都丹波」をきっかけに開催される、野外アートの作品展示です。
作品の展示会場となる京都・亀岡保津川公園は、亀岡駅北に広がる約14ヘクタールの公園です。本展では、公募によって選出された7組のアーティストによる野外作品を展示します。一般部門3作品、学生部門4作品の計7作品が、それぞれ10m×10mの展示区画に設置され、公園の風景や環境と呼応しながら展開します。
「unearth」とは、地面の下に埋もれていたものを掘り起こし、これまで見えなかった価値や関係性を発見し、あらためて可視化する行為を指します。土地の記憶、自然環境、気候変動、時間の層、人の営み――わたしたちの暮らす地球の足もとには、なお多くの複雑なレイヤーが眠っています。
ここ、亀岡では、保津川流域の豊かな風土とともに、文化芸術を通じた地域づくりや、環境問題に向き合う先進的な取り組みが重ねられてきました。設置場所となる京都・亀岡保津川公園は、古くから畔(あぜ)のかたちが残され、農地として稲作もおこなわれてきた歴史があります。また、絶滅危惧種であるアユモドキが生息することでも知られています。
この土地を舞台に、わたしたちの暮らしを支える環境や記憶、あるいは日常の中で見過ごされてきた価値や問いをすくい上げ、未来へと芽吹く表現(Sprout)として立ち上げる野外アート作品を展示します。
「Bricoyage(ブリコヤージュ)」は、「第43回全国都市緑化フェア in 京都丹波」をきっかけに、京都・亀岡保津川公園で展開される農小屋設置プロジェクトです。
"小屋"とは、「仮に建てた小さな建物」のことです。小屋には、生活文化、地域性、持ち主の人柄など滲み出るものがたくさんあります。農作業に必要な小屋を、そこにある材料で工夫をして作る。壊れたら直し、足りなくなったら足す。そういうところに、人間が持つクリエイティビティが表れます。
会場となる京都・亀岡保津川公園は、JR亀岡駅北側に広がる約14ヘクタールの広大な公園です。本プロジェクトでは、昨年から今年にかけて行われた農小屋制作の全国コンペ受賞作家(U35)による4棟、招聘作家による5棟、そして本プロジェクトの企画・制作を行う農小屋学会による1棟の、計10棟の農小屋が設置されます。
「Bricoyage」は、Bricolage(ブリコラージュ)=「寄せ集めて自分でつくる」「ものを自分で修繕する」と、Voyage(ボヤージュ)=「長い旅」、遠方への「航海」「空の旅」「陸旅」を組み合わせた造語です。亀岡の広大な敷地を周遊しながらヒト、モノ、コトを結ぶ集約点として小屋を建て、そこに訪れた人たちが知恵を分かち合う。そしてそれぞれが次のアクションを生み出していく事が未来の亀岡へ向かう旅路の始まりとなるでしょう。
小屋って何なのか?この公園ができる場所はどんな場所なのか?条件や定義についてや、小屋制作チームへのインタビューなど、Bricoyage 農小屋プロジェクトに関する「ワークインプログレス」をご覧いただける新聞「ぶりこやじん」が発行されました。
「ぶりこやじん」は亀岡市役所地下の開かれたアトリエや、亀岡市立図書館(中央館)、ガレリアかめおかなどに設置しております。
編集:カルティカ・メノン
デザイン:平松るい
発行:農小屋学会
知って、育てて、迎える人へ ― 自然の交差点を、自分の手でつくる。
「ハラッパー」は、亀岡駅北側にある京都・亀岡保津川公園を舞台に、表現や対話を通じてこの土地の魅力を学び、伝える人を育てる実践プログラムです。多彩な講師陣と共に、土地の歴史を紐解き、農地を耕し、地図をつくる。単なる作業に留まらず、試行錯誤のプロセスを楽しみ、自らの発見を言葉や形で手渡していく人材を育成します。プログラムで得た学びを活かし、受講者は緑化フェア期間中に来場者を迎える案内人としても活動します。
この公園には、まだ何もありません。ハラッパーは、この土地の第一世代として、生きる力を育み、それを誰かとわかち合う市民チームです。2026年、京都・亀岡保津川公園で緑化フェアが開催されます。けれど、フェアが終わったあと、この場所はどうなるのでしょうか。一時的なイベントで終わらせたくない。市民が使い続ける公園にしたい。そのために、この場所を知り、育て、ひらく人が必要です。この土地には、食物が育ち、鳥が訪れ、アユモドキが棲み、霧が立ちのぼる。この地に身を置き、太陽の光や風を感じ、自分の手で作物や果樹を植え、はじめてわかることがある。その経験を、ひとりで抱えず、来た人に渡せる人になることを目指します。
5月から9月まで、全10回の講座で学び、育て、つくる。9月からは、緑化フェアで市民案内人として人を迎え入れます。
講座期間:5月〜9月専門家の知恵をヒントに、自分だけの「発見の種」を見つけよう! ※各回、講座時間だけでなく、そのテーマを各自で深掘りしていきます。
農地に里芋を植えて、育てます。亀岡で美味しい野菜を育てる白石ファームから植え付けのコツや、手入れのコツを学びます。※11月7日(月)に予定されている料理会(青空レストラン)にて、収穫した里芋を振舞います。
まずはこの公園の土地の歴史を、亀岡に詳しい仲田さんから学びます。なぜこの公園の農地はこのような畔の形をしているのか。なぜこのような地名なのか。公園を歩きながら、アーティストの谷本さんと一緒に考えを深めます。
生き物に詳しい仲田さんと一緒に、この公園に棲息している生き物について学びます。この公園にはどんな生き物が棲息しているのか、なぜその生き物がいるのか。どのような生態環境が形成されているのかを知り、自然と人の交差点を考えます。
この公園には四季折々、どんな植物が暮らしているのでしょうか。日本の野生植物を中心に約1,000種が栽培されている亀岡の植物園(大本花明山植物園)で長らく植物と対話されてきた澤田さんを講師に迎え、この公園に今いる植物を観察し、分布を知り、自然と人の交差点を考えます。
この公園には、鳥が70種類以上きているそうです。長い間、保津川流域の鳥類生息調査をしている福井さんと一緒に、この場所にはどんな鳥がくるのか。なぜその鳥がきているのか、今どのような生態環境なのか。どんな場所にすると、さまざまな鳥が来てくれるようになるのか。観察をしながら考えていきます。
歴史や地形を知り、生き物を見て、鳥を観察した後、空から俯瞰した目線、地面の低い目線で地図を作ります。この公園に来場した人に、発見したことをどのように伝えていくか。新たな地図の制作をアーティストの谷本さんと考えます。
緑化フェアに向けこの公園では、白砂さんにより新しい目線での植栽が計画されています。建築、ランドスケープデザインと幅広い分野で世界的に活躍する白砂さんが提案される今回の1つの大きなテーマが「農家の花の庭」。農家の花の庭とは、一般的なガーデンとは異なり、手間をかけず、毎年美しい花を咲かせるという特徴があり、これからの園芸に対する新しい提案です。お金をかけない。手間をかけない、大きな面積は作らない。しかし、その花の景観が集落に広がり、豊かな農家の景観が出来上がっていく。新たな里山の風景とともに、花と人の交差点を考えます。
2026年9月18日から開催される緑化フェアに向け、「小屋」と「アート」のプロジェクトが動いています。小屋プロジェクトの名前は「Bricoyage(ブリコヤージュ)」全国コンペから選ばれた4組の建築家と、招待作家6組により、この公園にさまざまな小屋が建設されます。アートのプロジェクトの名前は「Art Sprout(アート・スプラウト)」全国コンペから選ばれた7組により、この公園にさまざまな作品が制作されます。どのような建築家や、アーティストが関わってくれるのか。またこの公園をどのように解釈し、作品や建築物を作ってくれるのか。小屋プロジェクトディレクター安川さんと、アートプロジェクトディレクター野田さんを迎えて話を聞きます。
天体や石に詳しい植木さんと一緒に夜の公園に出掛けて、宇宙の目線からこの公園について考えます。この公園の地下からは亀岡市民の水道水の約30%が組み上げられているそうです。人間や植物、動物に欠かせない水を感じながら、天体を眺め、この惑星や生き物について考えます。
9回の講座でさまざまなことを知り、学んだことを、アーティストの谷本さんと一緒に地図にしていきます。この地図は9月から始まる緑化フェアで来場者に見てもらう、又は配布できるように制作していきます。
ハラッパーの活動の様子は note にて随時レポートを公開予定です。
記事を読む >| 会場名 | 京都・亀岡保津川公園 〒621-0005 京都府亀岡市保津町鐘鋳島 正人渕、針ノ木新田、荒打及び上中島並びに追分町一本木地内 |
|---|---|
| 会期 | 2026年9月18日(金)〜11月8日(土) |
| アクセス | JR亀岡駅北口より徒歩9分 |
| プレス | プレスリリースを見る > |
| お問い合わせ | かめおか霧の芸術祭事務局(亀岡市役所 文化芸術課) TEL:0771-55-9655(平日 9:00~16:30) |
| クレジット |
Art Sprout
主催:亀岡市運営:かめおか霧の芸術祭実行委員会 企画・制作:Twelve Inc. プログラム・ディレクター:野田智子(Twelve Inc. / かめおか霧の芸術祭プロデューサー) プログラム・コーディネーター:山口麻里菜(Twelve Inc.) Bricoyage
主催:亀岡市運営:かめおか霧の芸術祭実行委員会 企画・制作:農小屋学会 メンバー:辰巳雄基(かめおか霧の芸術祭プロデューサー)、ヤマサキエイスケ(作家)、安川雄基・冨吉美穂(合同会社アトリエカフェ) コーディネーター:朴聖浩・朴鈴子(株式会社Office PARK) ハラッパー
主催:亀岡市運営:亀岡拠点にぎわい実行委員会 企画・制作:一般社団法人きりぶえ プログラム・ディレクター:辰巳雄基(一般社団法人きりぶえ / かめおか霧の芸術祭プロデューサー) コーディネーター:さいとうめぐみ・中井梓太郎 ART PARK PROGRAM
グラフィックデザイン:三宅航太郎(MAA)ウェブデザイン:太田英希 広報:有田泰子(Early Edition) 広報制作:高橋鈴奈(Twelve Inc.) 記録撮影:山城大督、須賀亮平(Twelve Inc.) |