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2020.1.18-19「かめおか霧の芸術祭 〜素顔のかめおか〜」を開催しました

  • かめおか霧の芸術祭

2020.1.18(sat)-19(sun)@ガレリアかめおか
「かめおか霧の芸術祭 〜素顔のかめおか〜」

亀岡市は四方を山々に囲まれ、亀岡盆地と呼ばれる地形を形成しているため、晩秋から初春にかけては「丹波霧」と呼ばれる濃霧に包まれることも多く「霧のまち」としても知られています。

亀岡市ではこの「霧」を象徴として、地域に暮らす人々の暮らしこそが『アート』そのものであるとの視点から、亀岡市一帯でアートを耕し、人と地域の魅力を育てる芸術祭として「かめおか霧の芸術祭」を2018年からスタートさせました。

2018年11月に行われたキックオフイベントを皮切りに、2019年には

①『KIRI WISDOM』

アートやデザインの視点から身近なものや暮らしの中を見つめ直し、生き方のヒントとなる知恵や物語をみつけるトークイベント

②『KIRI²芸術大学』

亀岡ゆかりのアーティストや地元の学生・生徒たちとともに行う、誰もが芸術を身近に感じられるワークショップ

③『KIRI EXHIBITION』

亀岡に関わりのあるアーティストや作家の作品や活動を紹介する展示会

④『KIRIマルシェ』

アートの視点で「つくる」「食べる」を体験できるマーケット

など、年間を通してさまざまな催しを行ってきました。

そして、2020年1月18日(土)・19日(日)の2日間には、2019年の催しと活動の集大成となる『かめおか霧の芸術祭 〜素顔のかめおか〜』が行われました。

会場となったガレリアかめおかは大きく4つのエリアで構成。その中で大小さまざまな催しが行われ、2日間で延べ2000人を超える来場を記録しました。

 

「かめおか霧の芸術祭 〜素顔のかめおか〜」
 当日の主なプログラム

 

(1)かめおか霧の芸術祭の過去・現在・未来を語る「シンポジウム」

『シンポジウム』では、桂川市長や仲山副市長を筆頭に、芸術祭の監修を務める芸術家の松井利夫氏や世界に誇れる環境先進都市かめおか協議会 会長の豊田知八氏など、芸術祭に中心的に関わる方々が登壇し、かめおか霧の芸術祭の過去・現在・未来について、また芸術祭を通したこれからの亀岡市の未来について熱く議論が繰り広げられました。

【シンポジウムプログラム】
1. 世界に誇れる環境先進都市亀岡
2. 第6回 輝きフォーラム「循環的経済圏を可能とする新しい芸術祭とは」
3. トークセッション「アーティストとサスティナビリティ」
4. 第31回 地球研地域連携セミナー@亀岡「持続可能な食と農がひらく新しい亀岡の未来」

【シンポジウム関連企画】
・環境ロゴマークプロジェクト
・KAMEOKA FLY BAG Project

 

(2)亀岡ゆかりのアーティスト・作家の作品や活動を展示・体感する『ガレリア美術館』

『ガレリア美術館』では、亀岡ゆかりのアーティストや美術作家たちを、新進気鋭のアートユニット「副産物産店」が訪ね、「素顔のかめおか」というテーマを元に会場を構成し、その作家たちの作品を紹介しました。

(参加作家)
大石 早矢香
奥村 博美
北山 善夫
栗本 夏樹
八太 栄里
ベリーマキコ
みずのき美術館コレクション
吉田 伊佐
渡辺 信喜

 

(3)日本の天然素材である「うるし」について学び、体験する『こどもうるし体験プロジェクト』

『こどもうるし体験プロジェクト』では、「かめおか霧の芸術祭」に関わる講師から日本の天然素材である「うるし」について学び、またワークショップでは「うるし塗り竹とんぼ」に金箔を振る体験も行いました。

 

(4)『KIRI CAFE小屋(インフォメーション&カフェ)』と『KIRI CAFEの風景』

会場となったガレリアかめおかのエントランスロビーでは、かめおか霧の芸術祭の活動拠点である「KIRI CAFE」を体験する2日間限りの特設店舗『KIRI CAFE小屋』が出現。KIRI CAFEの人気メニュー・クレープやドリンク類の販売も行いました。

また会場入口には4台の軽トラックを配置し、KIRI CAFE周辺の「農」のある暮らしと風景を表現した企画展示『KIRI CAFEの風景』も開催しました。

 

(5)亀岡の「つくる」「たべる」を体験する「アートマーケット」

会場の中央に位置するコンベンションホールでは、亀岡の「つくる」「食べる」をアートの視点で表現し体験できるアートマーケット(マルシェ)が開催されました。マルシェ会場では吹き抜けの天井から「霧」をイメージした布が舞い幻想的な演出が施され、亀岡市内や京都府内外から約50店舗もの生産者さんや作り手さんたちが集いました。来場者は生産者さんや作家さんから実際に話をしながら手から手へとつながる商品や食材を身体で感じ味わうことができました。

 

(6)『特別企画』

① 山フーズ×SHOKKIによる「全部つくって全部たべる」ワークショップ

芸術祭の特別企画として、器やフォーク、スプーンなどの食器類を食べられる素材から作る『食べられる器を作るワークショップ』を開催。さらには、ワークショップで作られた“食べられる器”を使って、器もすべて食べてしまう『食べられる器でビュッフェ体験』を開催しました。当日は子どもから大人まで幅広い層の方が参加され、食器まで食べてしまう体験を通して、“食べる”ということや“食べ物”というものについて改めて学び、気づきを得る機会になりました。

② 生ける野菜展

会場へ入ったすぐのエントランスホールでは、亀岡近郊で有機的な野菜づくりをしている農家さんが集い、栽培している野菜を生けてもらう『生ける野菜展』を開催しました。

 

日々の暮らしの「食」を支え、暮らしをデザインする農家もアーティストであり、そこで生まれる農産物はアート作品である、という視点から、さまざまな農産物をアート的に展示しました。2日間にわたり試食会や、農家と消費者とを繋ぐマッチング商談会も行われ、農家さんと市民が交流を深める良い機会になりました。

 

主催:かめおか霧の芸術祭実行委員会
助成:(一財)地域創造