みんなでつくる紙芝居展覧会 × 環境政策課

  • かめおか霧の芸術祭
  • 開かれたアトリエ

【環境を身近に、亀岡の紙芝居】

亀岡市は世界的な海洋プラスチック汚染問題に対し、保津川の豊かな自然を守ることから、海ごみをなくすため2018年に「かめおかプラスチックごみゼロ宣言」を発出しました。日本初のレジ袋提供禁止条例などマイバッグ持参率100%を目指す取り組みや、ペットボトル削減のためのマイボトル普及推進、「おいしい水スポット」の拡充など、2030年までに使い捨てプラスチックごみゼロのまちを目指しています。

そして、2024年8月に保津川のほとりに市の環境政策情報発信・交流拠点施設となる「Circular Kameoka Lab」をオープンさせるなど、「世界に誇れる環境先進都市・亀岡市」を目指した様々な環境政策を推進しています。また、保津川には絶滅危惧種のアユモドキが生息しており、市民の皆さんと保全活動に取り組んでいます。

かめおか霧の芸術祭では、亀岡の自然豊かな風景や、そこに住む生き物たちを大切にしたいという気持ちを育み、環境の学びをより身近にできるよう、保津川を舞台にした生き物たちの物語を市民の皆さんと一緒に紙芝居として制作します。紙芝居の絵や、生き物たちの言葉を、ワークショップで考えながら、亀岡オリジナルの環境紙芝居をつくりましょう!

【紙芝居師 小川 よしのりさん】

18才の時に医師から筋ジストロフィーと診断され、検査入院中に書いていた絵本のシナリオを紙芝居に編集し、2022年に『紙芝居ポキールの時計』として上演した所、反響を呼び、地元のイベントや学校、保育所で上演のオファーを受け、オリジナル作品を作る中で紙芝居師として活動する事を決める。一人人形劇まるのまるさんに弟子入りし、翌年2023年にプロになる。現在は、自宅でシフォンケーキ屋をしながら、国内外さまざまな場所で紙芝居の良さを伝える活動や、障がいがある身で紙芝居を通して、世の中に自分にしか現せない光を伝える活動として、人権講演なども行っている。

 

【ワークショップ①みんなで紙芝居をつくろう!】

第1部 紙芝居師小川よしのりさんによる紙芝居を楽しもう!

これからつくる紙芝居に登場する生き物の名前やセリフを、小川さんによる紙芝居実演を体験しながら皆で考えましょう!

第2部 紙芝居の絵を描こう!

保津川の周りで暮らしている生き物や風景を画用紙に描きましょう!みんなが描く生き物や風景を組み合わせて、紙芝居ができます。

【日程】 8月1日(金)10時-12時 ・ 8月9日(土)10時-12時

(両日とも内容は同じです。1回から参加していただけます。)

【場所】 亀岡市役所地下1階「開かれたアトリエ」

【対象】 年齢制限はありません

小学3年生以下のお子様は保護者の同伴をお願いします

【参加費】 無料

【申込み】 Googleフォーム

【定員】 各回20人 (先着順)

【ワークショップ②紙芝居の演じ方を教わって、読んでみよう!】

第1部 みんなでつくった紙芝居を楽しもう!

ワークショップでみんなでつくった紙芝居が、ついに完成です!紙芝居師小川よしのりさんによる紙芝居の実演を楽しみましょう!

第2部 紙芝居を読んでみよう!

紙芝居を読んでみたい方、紙芝居の演技に興味がある方、紙芝居師さんに“演じ方”を教わりましょう!

8月1日・9日のワークショップに参加していない方もお申し込みできます

【日程】 8月22日(金)10時-12時

【場所】 Circular Kameoka Lab 2階(サーキュラーかめおかラボ)

【対象】 年齢制限はありません。

小学3年生以下のお子様は保護者の同伴をお願いします。

【参加費】 無料

【申込み】 Googleフォーム

【定員】 約30人 (先着順)

【紙芝居発表会を開催します!】

8月30日に、Circular Kameoka Labのオープン1周年記念イベントにて、みんなでつくった紙芝居の発表会を開催します。紙芝居を読んでみたい方を対象に、8月22日(金)には紙芝居師 小川よしのりさんによる“演じ方”を教わるワークショップを開催します。たくさんの方々のお申し込みをお待ちしています!

【開かれたアトリエ展覧会】

みんなでつくる紙芝居展覧会

市民の皆さんと絵を描き、物語の中の生き物たちのセリフを考えて完成した紙芝居の展覧会を開催します。ワークショップを通じて、「保津川に住んでいる生き物」をテーマに、子どもから大人まで様々な生き物を描きました。完成したたくさんの絵は、紙芝居の中の生き物として登場しています。個性豊かな生き物たちの原画を展示します!

【日程】 8月19日(火)- 9月30日(火)9時-17時

【場所】 亀岡市役所地下1階「開かれたアトリエ」

入場無料・会期中無休

画材提供 画材循環プロジェクト「巡り堂」

【紙芝居の魅力】

紙芝居は、昭和の初め、世界恐慌の煽りを受けた失業者が、その日の米を買うために自転車で町中を練り歩き、道端や公園で水飴や型抜きを売るときに、子供たちを集めるために始まりました。映画やテレビなどの娯楽がなかった時代にあって、紙芝居は子供たちの唯一の娯楽でした。子供たちは、毎日毎日違う作品を持ち歩く紙芝居のおっちゃんが来るのを今か今かと待ち侘びたのです。

実は、現代日本が世界に誇るサブカルチャー「漫画」や「アニメ」が世界でも突出した技術を持っているのは、紙芝居のおかげだと言われています。一枚の静止した絵を、語り手の声に合わせて自分の頭の中で動かさなくてはならないのです。頭の中で、主人公が飛んだり跳ねたり走ったり。そこにある興奮は、創造的で、主体性のある自由な発想を育ててくれる、大変豊かな興奮であります。

水木しげるさんをはじめとする、日本の漫画、アニメの基礎を作られた人たちはみなさん、紙芝居を子供の時に見ていたり、自分自身が紙芝居を作り、上演していた方々なのです。

AIが発達してきた今だからこそ、生の声、生の絵、人が考えたストーリーに触れて、大切な感性を育て失わないようにしなくてはならないと感じます。紙芝居は、子供だけでなく、大人や社会にも、本当に大切な何かを伝える力があるのではないかと、可能性を感じています。

紙芝居師 小川 よしのり