映像を見よう 対話をしよう「誰かとはひふへほの会」Vol.1 『国際平和映像祭の受賞作品を見よう』レポート

10月29日(金) 18:00〜20:30
講師: 丹下紘希
参加者:18人
参加費:無料

「対話」ってなんだろう?
会話とどう違うの? 議論とどう違うの?

そんな問いから対話プロジェクトは始まりました。

「対話」とは、答えを出すことを目的とせずに、相手の思いに耳を傾け、自分の思いを素直に表現して、お互いのことを知り合うこと。

何度も何度も対話を深めることによって、お互いの関係性も深めていくことができます。

相手に言い勝つとか打ち負かすとか、どちらが正しいとか、そういったことを一切求めず、年齢や職業、身分などもすべて脱ぎ捨てて、みんなが一人の人間として対話する。

そんな「対話」を通して、誰もが認め合うまちづくりができないかと、2020年12月には亀岡市内の森の中で、こどもからお年寄りまで市長も交えてさまざまな市民が集い「対話」をスタートさせました。

「しぜんの中のちいさな会議」として動画にもなっているその「対話」の続編として、いよいよ「開かれたアトリエ」を舞台に「映像を見よう 対話をしよう だれかとはひふへほの会」がスタートしました。

記念すべき第一回目は、「しぜんの中のちいさな会議」の監督も務めた映像作家の丹下紘希さんが審査員を務める「国際平和映像祭の受賞作品」を見て対話を行っていきます。

参加したのは20代から70代までの老若男女、幅広い年齢層の18人。

まずはお互いを知るための自己紹介から始め、続いて「しぜんの中のちいさな会議」をみんなで見ていきました。

場が少し和んだところで、今回の本題でもある「国際平和映像祭の受賞作品」へと移行していきます。

グランプリ作品、準グランプリ作品など数作品を見たところで、グループに分かれて対話へと入っていきました。

対話をする際、話せる人はこのコミュニケーションボールを持っている人だけです。今回は、丹下さんのお住まいの庭に実った柿の実やカボチャがコミュニケーションボールに。

作品を見て感じたこと、疑問に思ったことなどを1人ずつ共有していきます。

その人の話に耳を傾け、頷き、時には合いの手を入れたり、最後まで相手の話を聞いたところで、今度は自分の気持ちや感じたことなどを話していきます。

普段の生活では、見ず知らずの人と深く話をすることはあまりないので、最初はみなさん少し恥ずかしそうにしていましたが、少しずつ少しずつ話をするごとに緊張が溶けていくようです。

そうこうしている間に、会場の中に温かい空気が立ち込めてきました。

相手を受け入れて、自分も受け入れてもらう。こうした小さなひとつひとつの積み重ねが人と人との信頼を築いていく、そんな光景が目の前で繰り広げられていました。

気がつけば、あっという間に時間は過ぎ、第1回目の対話の会は終わりの時間を迎えていました。

今日の対話の中で、きっと答えはでていないと思います。でも参加されたみなさんは、きっと何かを感じ取り、それぞれに持ち帰ったことでしょう。

対話ってなんだろう? 対話って不思議だな?

次回は11月26日(金)に第2回目として、ドキュメンタリー映画「ビッグ・リトル・ファーム」を見よう を開催します。

どなたさまも大歓迎です。対話を通して何かを感じてみたい方、ご参加をお待ちしております。

https://kameoka-kiri.jp/oepn_atelier/hahihuheho2/