KIRI²芸術大学|ものを視る為のデッサン教室01 レポート

7月3日(土)13:00~17:00
講師 :副産物産店
参加者:6名
参加費:3000円/人

7月31日まで亀岡市役所地下一階の「開かれたアトリエ」で開催中の展覧会『土と種』
この展覧会を企画している副産物産店のお二人をお呼びして「ものを視る為のデッサン教室」が行われました。

「このワークショップはものを上手く描くことが目的なのではなく、新しい視点を獲得する為の講座です」と説明される講師の矢津さん。
デッサンという手段を通して ものの見方 を養います。

今回は展覧会と合わせて展示されている壺をデッサンします。

鉛筆の削り方や持ち方、道具の使い方からレクチャーは始まります。

中でもデッサンでは消しゴムは消すためのものではなく描くための道具ということに驚きです。もともとある紙の白さではなく、人の痕跡の残った白色が出るのだそうです。

そして「5つの目」と題して、ものを視るためのヒントを教えてくださいます。

①質感を視る:ツルツル、ザラザラ、ぬるっとしてるといった感覚的なもの
②間を視る:壺の中に抉られている空間
③光を視る:どこから光がきてそのものに反射されているのか
④成り立ちを視る:土の状態や、焼かれていうる場面、その壺ができるまでの過程を想像
⑤自分との関わりを視る:その日の体調や感情といった個人的な関係性を感じる

参加者の皆さんはこの5つの目を用いてじっくり観察してデッサンに励まれます。


「本気で集中してものを見てみると想像以上に体力がいりました。このようなじっくり一つのものを観察する時間はとても新鮮で貴重な体験となりました。」
と新しい発見に胸を高鳴らせた参加者。

じつは私たちの日常生活では 5分として同じものを見ることがないことに気がつきます。

次回は10月17日(日)13:00~17:00
展示のテーマを変えて開催予定です。