KIRI²芸術大学|夏を涼しく過ごすための風鈴づくり レポート

2022年7月
【つくる】2022年7月24日(日) 9:00~12:00/13:00~16:00
【涼む】 2022年7月30日(土) 17:00~18:00

講師 :松本大督さん
参加者:8名
参加費:6500円
協力 :古民家つぐみ

風鈴の音をきくと夏を感じますが、
日本人には音や目で夏を涼しく感じる能力があるそうです。

暑い日が続く現代に耳や目、身体を通して涼み方を学ぶことで、
あつい夏を乗り切る方法を考えよう。ということで、

今回のワークショップは2日間に分けて、
『夏を涼しく過ごすための風鈴づくり』を開催しました。

1日目は講師の松本さんの工房Glass Studio Caloreにて
「外見」といわれる風鈴の頭の部分を主に制作しました。

はじめに松本さんからのレクチャーをきき、
自分のつくりたい風鈴の「かたち」そして、

11色の色見本の中から「模様」「色」を決めました。

「吹きガラスは熱い、火傷する、吸ったら死ぬんちゃうかとみんな思ってるけど、
ちゃんとすれば、熱くないし、火傷しないし、死なない」と松本さん。

はじめて吹きガラスでドキドキをする参加者さんにも優しく声をかけながら、いざ制作!
約1100度のどろっとしたガラスをすくい上げ、最初の一息は思いっきり強く吹きます。
そしてそれぞれが選んだ色のガラスをつけて、思い思いのかたちにつくっていきます。

小さな男の子はガラスの熱さに顔をそむけながらも、
一生懸命息を吹き込んで風鈴をつくりました。

そして一週間後、、、

会場変わって古民家つぐみにて、2日目です。

出来上がった風鈴の頭の部分がツヤっと、揃いました。
いよいよ風鈴の組み立てです。

落として割らないように慎重に糸を通して組み上げていきました。
風鈴の紐の長さも自分次第。細かく微調整する参加者も。

気になる音はチリンチリンとひとつひとつ異なる音階で音を奏で、
十人十色の風鈴が完成しました。

最後は、古民家のどこか懐かしさを感じる空間で、
透き通るガラスの涼やかな音色を聴き、ゆったりと夏を感じました。

「忙しい毎日に、少しだけでも風鈴の音を聴く時間を作って、
ゆったりするのもいいですね」と松本さんのおはなしで
2日間の『夏を涼しく過ごすための風鈴づくり』が終わりました。

今年の夏はもちろん風鈴を出すこれからの夏がより楽しみになりそうです。

 

日本人が風鈴の音をきくと涼しく感じるのは、
風鈴の音がなる→風が吹いている→涼しい!と脳が勘違いすることからだそうです。

そんな風鈴の自分の手でつくり、
音で涼み、人間の感覚をたのしむワークショップでした。

 

(KIRI²芸術大学担当:オオニシカナコ)