KIRI²芸術大学|本漆を使う本格的金継ぎ講座 ④ レポート

1月16日(日)10:00~12:00
講師 :金 潤姫さん、安井 友幸さ
参加者:7名
参加費:12,000円(全四回)

漆作家の金 潤姫さんと安井 友幸さんをお呼びして全4回の〈本漆を使う本格的金継ぎ講座〉を開催しました。

KIRI²芸術大学はスキルを獲得することできるだけの講座ではありません。
それぞれのアーティストの独自の視点から術(わざ)や知恵を学ぶことができる講座です。

先日は栗本さんを講師に招き〈金継ぎで器を再生しよう〉と題して金継ぎ講座を開催しました。
(講座の様子はこちら

アーティストが変わると似ているテーマの講座もどのように変わるのでしょうか。

最終回となる今回は水研ぎと漆塗り、そして金粉を塗していきます。
(第一回の内容はこちら

前回塗った漆の方面の細かな凹凸をやすりを用いて滑らかに研いでいきます。
研ぐことができたら弁柄漆を塗り金粉を蒔きます。

今回の金継ぎは”金”と”錫”を選んで作りました。
鮮やかな金色と渋い錫の色で器の魅力がさらに引き出されてきます。

「講師の先生のお手本と比べて塗った漆の太さが全く違っていて、職人さんを改めて感心しました。」
「自分の手で修繕した器は以前よりも一層思い入れが深まりました」
と、ご自身で金継ぎをする難しさと達成感を味わわれていました。

全四回の四ヶ月かけて日本の伝統文化を学び、それぞれの思い入れのある器が完成しました。

ライター:佐藤壮一郎