インタビュー グレゴリ青山(漫画)

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自分のキャラクターを描くこと。それは、自分を出す行為なんです

ワークショップを終えて

―――今回のエッセイ漫画を描くワークショップは、いかがでしたか?

楽しかったです。皆とても集中してくれて、レベルが高い人も多くて、面白いネタもいっぱいもってはりましたね。

―――ワークショップを始めるにあたり、不安はありましたか?

上手い人もいたら、ものすごく下手な人がいてもいいなと思っていました。それはそれで楽しいかなって。でも、皆個性ありました。自分のキャラクターって自分をだす行為だから、それぞれがどんな人かわかるんですよね。

―――皆さん、プロ並みに上手でしたよね。

もっと描いてもらいたいです。皆さんで描いた亀岡漫画で、冊子みたいなのもできそうな勢いで。皆さんが、楽しそうでよかった。私もそんな集中できないなってくらいの集中力で、羨ましかったです。

―――今回の、ワークショップのねらいは何でしょうか?

自分が描いているコミックエッセイのキャラクターを、他者が描くことに興味がありました。

また、亀岡在住の人で亀岡ではない場所に行ったことがある人は、亀岡を客観視しているし、私もそうだけど、よそから亀岡に越してきた人にはどんなふうに見えているのだろうとか気になって、そういった人のほうがネタがいっぱいあると思いましたね。(地元の)『スーパーマツモト』って出るだけでも面白いなって。

そして、今日聞いたらやっぱりいろんなことが出てきたので、楽しかったです。

―――エッセイ漫画は本人とキャラクターとの差が面白いですが、グレゴリさん自身はどうでしょうか?

いたって私は地味で、心の中ではすごいツッコんでるけど表には出さず、それを漫画で描く。京都人らしくいけずです。

グレゴリ青山さんと亀岡

―――グレゴリさんはエッセイ漫画で亀岡の暮らしを描いていらっしゃいますが、亀岡の良い所は何処ですか?

自然があって、都会にも近い所。今日来た人もそうなんですが、都会の洗練された雰囲気の文化度の高い人が多い気がします。

―――お気に入りのスポットはありますか?

家の周辺の山が綺麗なんですよ。(亀岡に来る前に)住んでいた和歌山より落葉樹が多くて四季折々に美しくて。和歌山って杉だらけなんですよ、なので「なんて山がきれいなんだ!」と思いました。

あと、この間亀岡祭りを少しだけ見に行ったのですが、城下町の雰囲気が残っていて。亀岡、保津川下りで通り過ぎてしまわずにちょっと寄って行ってください、という感じです。

―――今後やりたいワークショップはありますか?

今日のワークショップがとても良かったので、その続きができたら面白いなと。もし機会があって、「亀岡あるある」をまとめた本を作れるくらいの予算が出たらいいですね。

文 / 大野裕美・滝田由凪(京都造形芸術大学文芸表現学科2年生)

 

グレゴリ青山(ぐれごり・あおやま)
略してグ。性別は女性。漫画家、およびイラストレーター。1966年京都生まれ。26歳まで京都に住み、アジアのあちこちをブラついたあと、東京、和歌山に住んで、今は亀岡に在住。
『京都「トカイナカ」暮らし』、『深ぼり京都さんぽ』等京都を舞台にしたコミックエッセイも多い。