2019年6月9日(土)

KIRI WISDOM 6 「副産物産店」(KIRI EXHIBITION 1「副産物産店@亀岡」関連トークイベント)

ゲスト:矢津 吉隆 / 山田 毅

 

5月3日から6月23日まで、KIRI CAFEにて開催した展覧会「副産物産店@亀岡」の関連トークイベントとして開催しました。

KIRI WISDOM第6回目は美術家、kumagusuku代表の矢津吉隆さんと只本屋代表山田毅さんをお招きし、お二人の活動から副産物産店が生まれた経緯、これからの活動に到るまで、様々な角度からお話をお伺いしました。

1部では、副産物産店が始まったきっかけや、矢津氏の作品、kumagusuku(クマグスク)というアートホステルの話。山田氏の作品、只本屋(ただほんや)という本屋さんの話を伺いました。

2部では、副産物産店の仕組みから、副産物の紹介、今後の展開について話をしていただきました。

 

アーティストの作品づくりから生まれる副産物を集め、お店として社会への流通を生み出す副産物産店。

芸術大学のゴミ捨て場を目にして、「ゴミはどのように捨てられ、どんな風に流れていくか」という疑問やリサーチから始まり、ゴミの循環を読み解いていくプロジェクトを通して「ゴミを”副産物”と読み替えた時に違う価値が生まれることに気づいた。」と2人は言います。

お金を還してモノを流通させる”お店”という形態をつくったことで、人が集まる場所ができ、アートに関心のない人にも、新しいアートへの関わり方を提案していく機会が徐々に増えてきています。

アーティストである2人から生まれるアートとしてのお店。そして関係性、仕組み、世界の広げ方を興味深く聞くことができました。

また、保津川下りの船頭さんが保津川渓谷の自然景観に影響を与えるペットボトルやレジ袋、発泡スチロールなど、流域に漂着するプラスチックごみとの戦いに挑んだところから始まった亀岡市の「かめおかプラスチックごみゼロ宣言」。

アーティストのアトリエがたくさんある亀岡だからこそ、アーティストが “ゴミ”と関わり、新たなる循環を生み出すことのできるチャンスはたくさん転がっていると思います。「副産物とはなにか?」という概念を、参加者と一緒に考えるきっかけをもらうことができた1日となりました。

 photo by 麥生田兵吾

 

矢津 吉隆 やづ よしたか /美術家、kumagusuku代表
1980年大阪生まれ。京都市立芸術大学美術科彫刻専攻卒業。2015年 KYOTO ART HOSTEL kumagusukuを開業。 また、レジデンス機能を持ったシェアスタジオの運営やアーティスト向けの賃貸プロジェクト「BASEMENT KYOTO」、アーティストのスタジオから出る廃材を副産物として流通させる資材循環プロジェクト「副産物産店」など、アーティストのインフラに関わる事業を展開。
http://kumagusuku.info/

山田 毅 やまだ つよし /只本屋 代表
1981年 東京生まれ。武蔵野美術大学造形学部芸術文化学科卒業。映像表現から始まり、舞台やインスタレーションといった空間表現に移行し、ナラテイブ(物語)を空間言語化する方法を模索、脚本演出舞台制作などを通して研究・制作を行う。2015年より京都にて「只本屋」を立ち上げ活動の幅を広げる。2017年に副産物産店のプロジェクトを開始。
http://tadahon-ya.com/

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