開かれたアトリエ | めぶく展

1月8日(水)から2月6日(木)まで、亀岡市役所地下1階「開かれたアトリエ」にて市民公募展「めぶく展」を開催しました。

市民の皆さんから、絵画や彫刻をはじめ、日々暮らしの合間に作っている工作や趣味の中でできたもの、撮りためた写真や映像、密かに集めているものなど、ジャンルを問わず様々な作品を公募し、たくさんの応募の中から、4人の作家の展示をしました。

会期を2部制にし、第1分の1月8日(水)1月21日(火)には、栃山 陽祐(とちやま ようすけ)さんの切り絵の作品と、水野 池佳子(みずの ちかこ)さんの写真作品を展示しました。

栃山 陽祐さんの切り絵の展示では、「亀と行く風景」をテーマに、出雲大神宮や天橋立などの名所をはじめ、カメさん、干支の作品など、年明けらしい明るい作品が並びました。作品を展示するための色紙も、栃山さんご自身とご家族の手作りで、色とりどりの千代紙と美しい切り絵に、多くの方がそれぞれの好きな作品を見つけておられました。


水野 池佳子さんの写真の展示では、「子どもたち」「保護犬の徳」「東本梅の風景」をテーマに、水野さんご自身が、亀岡での生活の中の景色が並びました。お子さんの、赤ちゃんの頃から成長されていく姿や、保護犬の徳ちゃんとの日常、そして東本梅町の美しい風景の写真に、多くの方が親近感や懐かしさを感じられ、「アルバムをめくるような気持ちになります。」と感想を書かれていました。


第2部の1月24日(金)から2月6日(木)では、空閑 綾香(くが あやか)さんの粘土細工の作品と、鷹羽 圭介(たかは けいすけ)さんの写真作品を展示しました。

空閑 綾香さんの粘土細工の展示では、たくさんの個性豊かな埴輪たちが、古墳や公園、土俵(お相撲さん)やスナックなど、独特で楽しい世界の中で小人のように愉快に暮らしている様子が、見る方々までも楽しい世界に惹き込んでしまうようでした。思わずクスリと笑ってしまうような埴輪たちの表情や、隠された遊び心が散りばめられ、何度見ても新しい発見がある作品でした。

 

鷹羽 圭介さんの写真の展示では、亀岡の風景なのに、どこか知らない神秘的な場所のような緊張感や、非日常感がある風景の写真が並びました。曽我部町の、日常の中の風景でありながら、普段は気がつかずに通り過ぎてしまう、「暗がりにじっとりと潜む美しさ」に、鷹羽さんご自身の視点を通した美しさが表現され、日常とは違う亀岡のかっこよさを発見したという方々が多くおられました。

 

本展覧会では、それぞれの展示出展者の皆さんが、作品を見る方々の感想を書き込めるノートをご用意してくださり、ノートにはたくさんの方々の感想や、応援メッセージを書き込みがありました!

1月26日(日)には、出展者の空閑さんによる「小さな埴輪づくり」と、栃山 陽祐さんによる「カメくんの切り絵」ワークショップを開催しました。

「小さな埴輪づくり」では、埴輪粘土で小さな埴輪を作り、その埴輪と苔や石を小皿に盛り付けて小さな庭を作りました。参加者の皆さんは、埴輪の形にとらわれず自由な発想で、葉っぱや動物、様々な粘土細工を作り、小皿にはお花も飾られ、個性豊かな小さな世界が完成しました!

「カメくんの切り絵」では、栃山さんが製作したカメくんの切り絵に、参加者の方が好きな千代紙を裏から貼りました。切り絵が初めての方も、裏から千代紙を貼ることで、色とりどりの切り絵を作れることを知り、新しい切り絵の魅力を楽しむことができました。