城跡芸術展2024
水面に映る城壁や、植物園の小道にさす木漏れ日、赤松の林の黒い影、まるで城跡そのものが作品であるかのような丹波亀山城跡(大本本部)を舞台に、亀岡にゆかりの深いアーティストが展示を行う、かめおか霧の芸術祭が監修する展覧会「城跡芸術展」。
絵画や陶器、漆器、インスタレーション、パフォーマンスに至るまで様々な展示が行われています。これまでの芸術祭で培われてきた関係性から、若手の作家から大御所までが一堂に会する芸術のお祭りの場、としても機能しています。
2022年からは新たに、市民から芸術展や芸術祭を支える人材を募集し、「市民サポーター」も誕生。また、展示会場として大本花明山植物園(日本の在来種を中心に約1000種類もの植物が栽培、保護されている植物園)や松林、中庭、広場など屋外へも広がり、新たな可能性や体験が生まれてました。
そして、本年度の「城跡芸術展2024」では、アーティストの作品展示[Exhibition]と、各々の特性に合わせたイベント[Event]を展開し、市民とアーティストが芸術を通じて、よりさまざまな形で出会い交流する機会を創造しました。
会期:
2024年10月12日(土)〜 10月27日(日)
10:00-16:30 (会期中 無休)
会場:
丹波亀山城跡(大本本部)
観覧料:
無料
出展作家(五十音順):
稲あゆ美/上野裕二郎/Acoon Hibino/大石早矢香/大村大悟/大矢一成/奥村博美/栗本夏樹/小峰花香/ZENG HUIRU/柞磨祥子/崔石鎬/辻將成/出口鯉太郎/でぐちみつぎ/中山元宗/西野康造/日置結弥/フォックチン/ベリーマキコ/松井利夫/松岡勇樹/森太三/八木良太/安井友幸/山口さと/山本和夫/吉田伊佐
主催:
かめおか霧の芸術祭実行委員会
亀岡市
助成:令和6年度 文化庁 文化芸術創造拠点京成事業
〈はじめに〉
大根のひげについて真剣に語り合う人たちがいる。
ひげの太さや並び方、毛穴の深さ、甘いだの辛いだのと、私には理解できない謎めいた会話が延々と続く。同じようなことは全国の芸術祭でも繰り広げられているのではないかと思う。筆の走りや色の深み、構図の歪みについて語る人々もまた、独自の感覚と経験に基づく固有の言葉を持ち、農家と芸術家の言葉は、交わることのないまま人生は暮れてゆく。
果たしてそうだろうか?
今でもあの大根のひげをめぐる言葉が、心の襞に触れた感触を感じることができる。それは大根が芸術になった時であり、言葉が詩になった時だったと思う。私たちは実は、言葉以前の原初的な感覚で深く知覚し、理解し合っているのではないだろうか。真理は表現の背後に隠れた謎として存在し、謎を秘めた微笑が人を惹きつけてやまない絵画があるように、アートは謎に溢れている。
城跡芸術展の会場には、広大な庭や松林、植物園の木立の向こうに水鳥の遊ぶ堀が広がり、空を切り裂くように立つ巨大な石垣がある。木漏れ日が揺れる光と陰影の中に点在する作品を巡ると、徐々に感覚が開かれていくのを感じるだろう。それまで聞こえなかった草木の声も、作品の言葉に混じって聞こえてくるだろう。それは不思議でもなんでもない、「霧で揉まれた柿は美味い」ように。
▼会場
[みろく会館 エリア]
[広場 / 松林 エリア]
[春陽閣 エリア]
[植物園 エリア]
▼作家・作品・イベント一覧
・稲あゆ美/染織作家
1997年京都府生まれ、京都府亀岡市在住。2021年に京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程修了。織の技術の中でも、絵画的な要素を持つ綴織のタペストリーを制作している。タペストリーは長い時間をかけて織りあげる。その時間と同じようにタペストリーに日常の中で変化し続ける日常をとどめる・記録することができるような作品を目指し、制作を続けている。
[Exhibition]
「 日常 」
今回、展示の下見に訪れた際にふと目に入った給湯室。使う人が使いやすいようにものが置かれている。タオルが干されている。そんな「日常」的な風景に惹かれた。
日常にずっとそこにあるはずなのに人々に目を向けられる時には隠される。
「 日常 」と題する今回の作品はそんな場所を展示会場で出会うことができる植物や風景で囲い、主役にする額縁である。
[Event]
ワークショップ
共に「積み上げる」つづれ織の石垣を作ろう
丹波亀山城跡の石垣をモチーフに、つづれ織という技法を用いて小さな石の織物を作ります。各自が作った石は最後に一つに繋ぎ合わせ、石垣を模したタペストリーにして城跡芸術展の会場に展示します。好きな色や素材を選んで制作しましょう。
詳細 ▼
日程|10月14日(月・祝)
時間|午前の部(10:00-12:00)、午後の部(13:00-15:00)
場所|丹波亀山城跡・みろく会館
定員|各回6名
・上野裕二郎/アーティスト
1996年京都府⽣まれ、茨城県在住。2021年東京藝術⼤学⼤学院美術研究科修⼠課程修了。東洋思想の「気」の思想をベースとし、東アジアで伝統的に描かれてきた龍や虎、鳥などの生き物をモチーフに描くことで、それらを取り巻く目には見えないエネルギーや揺らぎを、具象と抽象を織り混ぜながら、鮮やかな色彩と筆のストロークで表現する。近年の個展に「Clash of Two Spirits ―天地の鬩ぎ―」(銀座蔦屋書店GINZA ATRIUM、2023年)、ART MACAO 2023 命運的統計学「Synergistic Rhythms」(澳門塔石藝文館/マカオ、2023年)など。
[Exhibition]
&
赤熱ー昇り龍ー/ IncandescenceーRising Dragonー
二羽のカラス/Two Crows
私は主に実在、非実在の生き物をモチーフに、それらが持つ「気」をアクリル絵具と油彩を併用し、筆のストロークを集積させて描いています。特に「赤熱ー昇り龍ー」では、龍の持つエネルギーや熱量が内側から発しているように、エアブラシを用いて表現しました。
[Event]
トーク
松岡勇樹・上野裕二郎×亀岡高校生 クロストーク
亀岡高校の卒業生であり作家活動を続ける松岡・上野が、高校生と制作を続ける楽しさについて語ります。作家も学生も教員も美術部の仲間のように対話し、作家としての生き方や美術があればもっと面白くなることを語り合います。
詳細 ▼
日程|10月11日(金)
場所|京都府立亀岡高等学校
対象|亀岡高等学校の在校生と教員(一般参加は受け付けておりません)
・Acoon Hibino/音楽家・画家
滋賀県生まれ、亀岡市在住。作曲家、ピアニスト、画家。50歳で528Hz 音楽(機能性を持った音楽)を確立。53歳ではメジャーデビューを果たし楽曲「心と体を整える~愛の周波数 528Hz~」で、第57回日本レコード大賞企画賞受賞。 2018年、京都府亀岡市にMoon Studioを開設、同年より京都府亀岡市観光大使に就任するなど、多彩なアーティストとして活躍している。
[Exhibition]
サウンドガーデン
今までの音楽は通常は左右のスピーカーより音を出し再生しますが、自然音やソルフェジオ周波数を一つのスピーカーより一つの音源を鳴らしそれらを複数立体配置することで自然界に近い音の場を作る装置となります。
[Event]
オープンアトリエ
自然によって作られる音、倍音を知る
亀岡の音楽家・画家 Acoon HibinoのMOON Studioを訪問します。MOON Studioは、Acoon Hibinoが独自の演奏方法「528Hz」に調律された日本で唯一の常設ピアノがある、京都・亀岡の自然豊かな地にある音楽スタジオです。ワークショップを通して、 自然から生まれた倍音を体感しましょう。
詳細 ▼
日程|12月15日(日)
時間|13:00-15:00
場所|MOON studio(京都府亀岡市宮前町神前三泥8−1)
定員|20名
・大石早矢香/セラミックアーティスト
1980年京都府生まれ、⼤阪府在住。2004年京都市立芸術大学美術学部陶磁器専攻卒業。大学生の時から装飾をテーマに、多様性を取り入れた独自の装飾美をつくりだしている。主な展覧会に「Radical Clay: Contemporary Women Artists From Japan 」(シカゴ美術館/アメリカ、2024年)、「陶の花 FLOWERS」(滋賀県立陶芸の森、2019年)、「茶陶の現在‐ 2018萩」(山口県立萩美術館・浦上記念館、2018年)、「Thematic Exhibition in Gwangju GICB」(京畿陶磁博物館 / 韓国、2017年)などがある。
[Exhibition]
ハヤサスラヒメ-慈悲-
私にとっても装飾は、言葉よりも雄弁な感情表現です。
心に渦巻くエネルギーを即興で装飾に変えることで
自らの混沌とした言いようのない感情を新鮮に表現しています。
私の装飾に人体や動植物、無機物のかたちが混在しているのは
私が全てを平等で同類だと思っているからです。
日本には神と動植物を綯交にした神話があり
仏教には「一切衆生悉有仏性」という言葉があります。
この万物に共感する思想が、私の装飾に無自覚に顕れます。
[Event]
ワークショップ
My decoration ~装飾で、私だけのフォトフレームを作ろう~
大石の作品は、目を凝らしてよくみると、 多様な植物や動物と人体のパーツが装飾的に組み合わさり、独特の世界を作り出しています。 今回は、その陶製の装飾パーツと石粉粘土を主に使い、 ”飾る”ことを楽しみ ながらオリジナルのフォトフレームをつくります!
詳細 ▼
日程|10月26日(土)
時間|14:30-16:30
場所|丹波亀山城跡・みろく会館
定員|6名(中学生以上、中学生は保護者同伴)
・大村大悟/美術作家・彫刻家
1984年石川県生まれ、⽯川県⾦沢市在住。「道具と身体」「建物と装飾」など関係性の中に生まれる物事の“意味”をテーマにした彫刻作品を制作している。近年は作家活動と並行して民具の調査・復刻製作や、特注什器の制作も手がける。実制作を通して様々な素材や技法の研究を行う。近年の主なグループ展に「Daigo Ohmura SCULPTURE WORKS」(白紙、2024)、「チョコレート−至高の名を与えられしもの−」(金沢21世紀美術館、2023年)、「足りないものが買える店」(誠光社、2022年)などがある。
[Exhibition]
subject and object
子供の頃、「どこにでも座るのはやめなさい」と叱られることがあった。
当時はテーブルや道端の縁石なども座りやすい高さだったのだが、 尻を置いてはいけない場合や、服が汚れる場合があった。
相対的な関係を知ることの積み重ねで、ものごとの意味を学んでいったように思う。
[Event]
ツアー
作品鑑賞プログラム「作品との距離」
制作者とファシリテーターの導きにより、参加者と対話しながら対象物との物理的な「距離」や制作の背景などを聞いて感じる心理的な「距離」について考え体験する。
詳細 ▼
日程|10月27日(日)
時間|14:00-15:30
集合場所|みろく会館・受付
定員|10名
・大矢一成/木漆工芸作家
大阪府生まれ、亀岡市在住。2004年京都市立芸術大学大学院美術研究科修了。2013年より京都市立芸術大学漆工研究室、准教授。「樹の一生を作品化すること」をテーマに、樹が生まれてから土に還るまでに起こるドラマや自然現象を、木と漆を用いて表現しようと試みている。外界と内界をつなぐ扉のような漆工芸作品を目指して、樹を植えるような気持ちで作品を制作している。
[Exhibition]
美しき問い 〜beautiful question〜
見えないけれどあるものを見える形にする時には美しい姿でいてほしいと思います。
「鳥が先か卵が先か?」というどこまでも続く深淵なる問いに、この美しい命題をつけたことこそが人の知恵であり、ずっと存在していける方法を提示してくれていると感じます。答えのでないことも美しき問いとしてずっと考え続けることこそが創造的な生活なのではないでしょうか。
[Event]
ワークショップ
“釣り合う!”を見つける
ものの中に潜む”釣り合い”の取れる1点を見つけるワークショップです。物には重さがあり、必ずどこかに釣り合う一点があります。「釣り合う!を見つける」は、その一点を見つける術を身につけ、釣り合いの中に潜む自分なりの美のポイントを見つけてみましょう。
詳細 ▼
日程|10月26日(土)
時間|13:00-14:30
集合場所|みろく会館・受付
定員|10名(小学生以上)
・奥村博美/陶芸家
1953年京都生まれ、亀岡市在住。1978年京都市立芸術大学大学院美術研究科修了。1979年より亀岡で作陶を開始。轆轤、石膏型、紙型、染付、印花などの技法で器を制作。1987年、印花技法を展開して象嵌器のシリーズを始める。1992年、タタラ技法による白釉器のシリーズを開始。一枚の板から形作る皺襞膚、つまみ取った土を指で広げて繋ぎ合わせる皺襞の器、釉薬の面白さに目覚めて火焔器へ。2019年、右手不具合のため制作方法を模索、指先を使わず成形する緊縛のシリーズを始める。
[Exhibition]
襤褸のうつわ / 襤褸のおもて
芯を作り土を貼って全体を包帯で縛る。直ぐに芯を抜いて包帯を解くと柔らかい土の抜け殻ができる。その抜け殻を変形させ命を吹き込む作業により現れるかたち。
[Event]
ワークショップ
襤褸のうつわ(掛け花生け)を作ろう
展示作品に使われている技法を実際に体験できるワークショップです。
作家の言葉や手を介しながら、直接「技」を教わり、最終的にはその技法を使いながら自由に造形し「掛け花生け」を作ります。陶芸経験者で何か新たな技法に挑戦してみたい方や過去に陶芸をされていた方など、 陶芸の多様な表現を探求したいという方は是非ご参加ください。 (出来上がった作品は、後日焼成し完成した状態でお渡しさせていただきます。)
詳細 ▼
日程|11月17日(日)
時間|13:30-16:30
場所|開かれたアトリエ(京都府亀岡市安町野々神 亀岡市役所 地下1階)
定員|10名
対象|土(陶芸)に触れたことがある方。
・栗本夏樹/漆造形作家
1961年大阪生まれ、京都府亀岡市在住。1987年京都市立芸術大学大学院美術研究科修了。2000年-2001年の一年間、イギリスに文化庁派遣で在外研修。「漆・いのちの再生」をテーマに、古来より使われてきた漆素材を使い、新しい感覚の造形を次々に手がけている。瓢箪や石などを使用したユーモラスなインスタレーション作品も制作している。主な展覧会に「PLAY/PRAY あそぶ美術、おもう美術」(豊田市美術館、2011年)、「革新の工芸“伝統と前衛”、そして現代」(東京国立近代美術館工芸館、2016年)、「HARD BODIES」(ミネアポリス美術館/アメリカ、2017年))「Collect 2019」(Saatchi Gallery/ロンドン、2019年)などがある。現在、京都市立芸術大学美術学部教授。
[Exhibition]
① いのちの誕生
② いのちの星
③ 星のかけら2024
① いのちが生まれる瞬間をマクロ的(宇宙規模)であると同時にミクロ的(顕微鏡の世界)な世界観で表現した作品シリーズです。
②、③ 石に漆を塗って作った漆石を「星のかけら」と名付けて壁面作品に展開した作品シリーズです。
[Event]
トーク
アーティストクロストーク 「漆作家に訊ねる。-3つの視点から考える漆の可能性- 」
漆作家の栗本夏樹、柞磨祥子、小峰花香の三名でクロストークを行います。作品の紹介や漆の魅力についてなど、作家活動に関する話を質問形式お話しいただきます。クロストークを終了後は、実際に三名の作品を鑑賞します。
イベント詳細 ▼
日程|10月27日(日)
時間|11:00-12:00
場所|丹波亀山城跡・みろく会館
・小峰花香/漆作家
1998年亀岡市生まれ、香川県高松市在住。2023年京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程修了。主に文様や生き物をテーマに、民族的で不思議なエネルギーを感じさせるような漆作品を制作している。現在は、香川県漆芸研究所にて研究生として在学中。沖縄・京都・香川の漆に触れ、それぞれの特色を活かした作品作りに取り組んでいる。
[Exhibition]
煌
「煌」は、孔雀の羽をモチーフに制作した架空の鳥である。その架空の鳥とは、まるで神殿にいるような神々しい黄金の鳥と言ったイメージ。この作品では、そんな伝説の鳥に遭遇したかのような印象を感じてもらえると嬉しい。
生地は乾漆技法で作成し、呂色仕上げをした上に螺鈿(鮑貝)と箔絵で加飾している。デザインは、中国の青銅器の文様からインスピレーションを受けており、羽の模様を自分なりにデザイン化している。金箔は2種類使っており、色を使い分けることで印象に抑揚をつけた。
[Event]
トーク
アーティストクロストーク 「漆作家に訊ねる。-3つの視点から考える漆の可能性- 」
漆作家の栗本夏樹、柞磨祥子、小峰花香の三名でクロストークを行います。作品の紹介や漆の魅力についてなど、作家活動に関する話を質問形式お話しいただきます。クロストークを終了後は、実際に三名の作品を鑑賞します。
イベント詳細 ▼
日程|10月27日(日)
時間|11:00-12:00
場所|丹波亀山城跡・みろく会館
・ZENG HUIRU/陶芸家
1995年中国生まれ、京都市在住。2022年京都精華大学大学院芸術研究科修了。2024年京都精華大学大学院芸術研究科博士後期在籍。作品では、10代の人たちを主人公としており、彼らの成長の変化を捉え、中心として表現したい。制作方法としては、複合素材の焼成の研究や、テキスタイルや漆器などの工芸技法を応用することで、陶芸の新たな一面を見せることに挑戦している。磁器と光の総合的な表現を通じて、「土」という素材が与える重厚な印象にとらわれることのない、軽さと空気感を表現したい。近年の主なグループ展に「第27 回岡本太郎現代芸術賞展」(岡本太郎美術館、2024年)、「陶芸tomorrow 展」(マロニエ ギャラリー、2023年)などがある。
[Exhibition]
I, You, He, She
水中から金魚が飛び出し、宙を漂い、私たちの目の前を自由に泳いだのなら、境界線のない新しい世界に心躍るかもしれない。限界を忘れ、息づかいのなかに生命の軽やかさを感じることができる。今回の作品では、確立された境界線を超え、可能性の自由さを伝えたい。
[Event]
ツアー
土のかたち
展示作品をアーティストと参加者とが一緒に鑑賞し、感想を言葉しながら交流する場をつくります。ひとつの作品から、鑑賞者はそれぞれどんなことを感じ何を想っているのでしょうか。そして、作家はどんなことを考えて作品を制作しているのでしょうか。コミュニケーションとりながら、いつもよりじっくり時間をかけて作品を鑑賞してみませんか?
詳細 ▼
日程|10月20日(日)
時間|14:30-16:00
場所|丹波亀山城跡・春陽閣
定員|10名
・柞磨祥子/芸術家
1991年広島県生まれ。漆の黒にみる深みに魅せられ、液体のような自由な形態を「陰翳」の現代彫刻として表現している。近年、日本と東アジアの古き良きものを取り込み、古美術をマテリアルにして、古伊万里や景德鎮白磁などと漆を調和させたシリーズを発表。また狩野派の重要文化財と同じ空間での発表、「幽玄」なる精神性と溶け合う金箔シリーズなども手がける。2021年京都市芸術新人賞受賞。主な個展・展覧会に、「SHOKO TARUMA – STREAM」 (The Muse Gallery/ロンドン、2020年)、「Stream -流演-」(The Gallery by SOIL/香港、2019年)がある。
[Exhibition]
puddle
昔から日本人が自然の中で培ってきた美意識の一つに、「闇」の中で美を見出す美しい感性がある。柞磨祥子は漆の黒にみる深みに魅せられ、液体のような自由な形態を「陰翳」の現代彫刻として表現している。漆の深い黒と人体のモチーフを組み合わせた、初期のシリーズ作品である本作では、小指によって引っ張り上げられた液体の一瞬の動きが切り取られている。
[Event]
トーク
アーティストクロストーク 「漆作家に訊ねる。-3つの視点から考える漆の可能性- 」
漆作家の栗本夏樹、柞磨祥子、小峰花香の三名でクロストークを行います。作品の紹介や漆の魅力についてなど、作家活動に関する話を質問形式お話しいただきます。クロストークを終了後は、実際に三名の作品を鑑賞します。
イベント詳細 ▼
日程|10月27日(日)
時間|11:00-12:00
場所|丹波亀山城跡・みろく会館
・崔石鎬 CHOI Suk-ho/美術家
1955 年韓国生まれ、亀岡市在住。1994年来日後、1999年京都市立芸術大学大学院美術研究科修了。日本やニューヨーク、スペインなどで活動。間伐され、生を尽くせなかった木に新しい姿、新しい命を吹き込むよう制作をおこなう。これまで日本、韓国、スペインを中心に個展を開催。また日韓交流展などの企画も担う。主なコレクションに韓国大統領官(ソウル/韓国)、法楽寺(大阪)、相生森林美術館(徳島)などがある。
[Exhibition]
ひらがな
ノーベル文学賞もうんだ日本語の”ひらがな”。
かめおかに有名な風景一つ霧。
僕の鉛筆画作品のテーマにもなっていますが
今回は ”かめおかのきりとぼく” この中で一部分を取って墨で書いた作品です。
[Event]
山口さとこ・崔石鎬 オープンアトリエツアー
山口さとこ・崔石鎬のオープンアトリエツアーを開催します。作家本人の案内のもとアトリエやミチガーデンを巡り、説明を聞きながら、制作過程などを見学しましょう。
詳細 ▼
日程|11月30日(土)
時間|14:00-16:00
場所|ミチガーデン 京都府亀岡市西別院町万願寺大堂21−67(駐車場有)
定員|10名
・辻󠄀將成/現代美術家・ダンサー
三重県生まれ、愛知県名古屋市在住。踊りと空間、時と身体をテーマに東海地区を中心に作品を制作している現代美術家・BBOY(ブレイクダンサー)。身体表現(ダンス)を軸に時間・空間を表現の材料に、彫刻・インスタレーション・写真・ ペインティングなどジャンルにとらわれず、様々な作品を生み出している。
[Exhibition]
Rhythm layer
瞬間的に記憶の中に溶けてしまう身体表現をとどめて可視化する。この作品は踊ること、 残すことによって生まれた時間・現実をペイントを使い透明素材に可視化させ、一枚一枚を一時の時間として重ね合わせ構成されたもの。動画や写真などの加工と同じく別の時間が繋がっていくような構成で、踊りが残した痕跡が、身体そのものを想起させる新たなメディアになることを想像し制作した。
[Event]
「DUALITY」上映会
現代美術作家・ダンサーの辻 將成が手掛けるパフォーマンスアート DUALITY 風の庭が、昨年度の城跡芸術展で発表された。2021年よりスタートしたDUALITY project は出演者のほとんどがストリートダンサーという、アート界では珍しい構成で演出されている作品である。初の京都での野外公演、舞台は亀岡市 丹波亀山城跡 にある松林。パフォーマンスのテーマでもある二元論について、空間を大胆に使う演出で演者と鑑賞者との境界線をぼかしたり、始まりと終わりが曖昧になる構成を持ち込み、鑑賞者に問いを投げかけた。空間と身体、時間の関係を追いかけながら、人はなぜ踊るのかという概念的な問いに立ち返る。あの日の時間をもう一度体感していただきたい。DUALITY 2023 風の庭 作品上映、開幕いたします。ぜひお越しください。
詳細 ▼
日程|12月22日(日)
時間|14:00-16:00
場所|丹波亀山城跡・みろく会館3F ホール
定員|50名
・出口鯉太郎/陶芸家
1960年亀岡市生まれ、亀岡市在住。1983年金重愫氏の元で陶芸の道に入ったのち、1986年京都市立工業試驗場陶磁器研修専科修了。備前焼、信楽焼等 の焼き〆陶や、釉薬、三彩の作品をつくる。1995年日本橋三越本店にて初個展を行う。以来、高島屋京都店、大阪店、岡山店、名古屋松坂屋本店等にて個展を開催。金重一門展やギャラリー等で個展やグループ展に参加している。
[Exhibition]
信楽茶入
茶道の道具の中でも、お茶を入れる道具として、芸術性を重く置かれる道具を皆様に見ていただくことで日本の美意識氣を思い出して頂ければと出品しました。
[Event]
オープンアトリエ
「ウリズン」オープンアトリエ & 窯焚き体験
陶芸家 出口鯉太郎が制作をおこなう穴窯を訪問し、窯焚きを見学します。薪で焚く焼成の過程を間近で体感しましょう。また、希望者はロクロ体験もしていただけます。(焼成する場合、別途焼成費が必要です)
詳細 ▼
日程|11月1日(金)
時間|18:00-20:00
場所|ウリズン(亀岡市宮前町神前三泥7-1)
・でぐちみつぎ/画家
1958年亀岡市生まれ、亀岡市在住。嵯峨美術短期大学日本画グループ卒業、同専攻科総合美術研究所終了。有限会社川面美術研究所に勤務し、国宝や重文の壁画、彩色の修復復元を手がける。京都花街の舞台美術製作。現在、大本花明山植物園にて勤務、大本音頭会の幹事をつとめる
[Exhibition]
絵本 かめやま植物園 原画
還暦を過ぎて、生まれ育ったこの城跡に戻り、庭のように遊び回った植物園に勤めるようになりました。あらためてその魅力にひたり、いつまでも心に残したい園の風景を絵本にしてみました。
[Event]
ワークショップ
植物園を歩く旅&植物標本作り
秋の花明山植物園を歩き、植物の手入れの方法なども交えながら、見どころを解説していただきます。また、標本作りワークショップでは、植物園で23年間管理を担当されている澤田徹さんと、植物の特徴を調べる植物標本の作製(押し葉の貼り付け作業)を体験する。
詳細 ▼
植物園を歩く
日程|10月13日(日)
時間|13:30-14:30
場所|丹波亀山城跡・大本花明山植物園
案内人|でぐちみつぎ
植物標本作り
日程|10月13日(日)
時間|14:30-16:00
場所|丹波亀山城跡・大本花明山植物園
定員|3名
案内人|澤田徹(大本花明山植物園職員)
・中山元宗/建築仁者
東京都生まれ、京都市在住。臨済宗大本山建仁寺僧堂にて禅修行。世界遺産である「伝統建築工匠の技」「工芸建築」にも呼応した、日本発の表現に取り組む。
[Exhibition]
TAN-241001
TAN-241002
現代社会において「ZEN」という言葉は、工業的なプロセスで生成されたシンプルな人工物や、均質で単純な空間構成に対して、好意的かつ安易に用いられる世界的なキーワードであるが、自然と人間の関係性が一体となった、日本における「禅」は、自然との共生、自身の一生、未来への想像力といった、拡がりのある精神と月日から産出される有機的な営みである。本作品は、成長の過程で自然の力を吸収した自然素材、古来より受け継がれてきた伝統的な技法によって構成され、自然の摂理に基づいた「尺貫法」を採用し、作品と空間が同様の寸法体系をもって呼応する。単純分割の格子状の基準から生み出される主題は、二つの領域の重なりから構成され任意に生み出されるものであり、「TAN」の名称は「起きて半畳、寝て一畳」の単位である「単」と、その起源を同じくする。
・西野康造/彫刻家
兵庫県生まれ。1977年京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程修了。宇宙や空の空間を意識し、チタン等を素材に繊細でダイナミックな彫刻作品を制作する。 代表作に、翼のシリーズ他、ニューヨークの4ワールドトレードセンターのエントランスホールに《Sky Memory》がある。
[Exhibition]
風になるとき 2024
展覧会場の風を目で見、そして肌で感じてほしい。
[Event]
オープンアトリエ
西野康造 オープンアトリエツアー
国内外で活躍されている彫刻家 西野康造のオープンアトリエツアーを開催します。
アトリエ見学から、金属のチタン切断加工や溶接の実演と実習まで!
金属加工全般とその他の物つくりなど、手探り状態でスタートします。
主に初心者を対象として、どなたにも自由に参加していただけます。
詳細 ▼
日程|12月8日(日)
時間|13:00-16:00
場所|西野工房 亀岡市ひえ田野町(ひえ田野神社より徒歩数分)
お申込みいただいた方に直接メールにて詳細をお送りいたします。
定員|15名
・日置結弥/アーティスト・舞手
岐阜県生まれ、京都府南丹市在住。自身が旅をする中で出逢った少数民族、民俗芸能、伝承、シャーマニズム、 日本の風土の踊りや祭りに導かれるように表現活動を開始。 2020年より、奉納舞を神社仏閣で舞いはじめる。盆踊りの復興やお田植え祭のプロジェクトなど、土地に根差したフィールドワークを通した舞台を重ねる。
[Exhibition]
綺譚 – kitan -
綺譚とは、珍しくてふしぎな言伝え、物語。
昆虫を眺めていると、その生命の形が不可思議に映るのは、彼等は潜象世界からやってきたからなのだという話を聞いたことがある。
潜象界と現象界の境界にある、その透明な息遣いに興味がある。
松林での野外で自然と交応し、舞と身体が浮かび上がる実験的パフォーマンス作品。
演出 – Yuumi Hioki
舞 – Yuumi Hioki、Mio Kasai、Shiho Kanetsuna
音 – Katsuhide Nakatani
日程|10月20日(日) 、10月 27日(日)
時間|12:20-13:00
場所|丹波亀山城跡・松林
[Event]
パフォーマンス
霧の輪踊り 大本音頭会 / 日置結弥
丹波音頭をはじめとした、この地域と大本に伝わる踊りを、歌と演奏と共に輪になって踊る。輪踊りの前には、振付を覚えるワークショップを開催する。
詳細 ▼
日程|10月13日(日)
時間|16:30-18:00
場所|丹波亀山城跡・広場
・フォックチン/アーティスト
1996年香港生まれ、京都府京都市在住。京都精華大学大学院芸術研究科博士後期課程在籍。版画技法の新たな使い方と、作品とその行き先の相互作用を実験している。通常の技法を転換、混用し、版画をインスタレーションに取り入れる。主な展覧会に「you are invited」(2023年/京都精華大学ギャラリーTerra-S)、「全国大学版画展」(2022、2023年/サントミューゼ上田市立美術館)、「20/20香港版画図像芸術展」(2020年/香港文化博物館)がある。
[Exhibition]
はっぱハッパ
お散歩で見かけたかわいい落ち葉を拾って記念に残したい、と思ったことは誰にもあるでしょう。一本の木に葉っぱが何十万枚も生えているのに、手のひらにあるたった一枚はなぜか手放せません。物の価値が落ちるのは、大量にあるからではなく、よく見ていないからです。はかないものをいとおしがる我々は、今日何を見て生きているでしょうか。植物園に点在している箱の中の作品を、ぜひ今日の記念にお持ち帰りくださいませ。
[Event]
ワークショップ
はっぱではんが
大本花明山植物園の葉っぱを素材に、コラグラフ技法で小型版画を作るワークショップを開催します。コラグラフは、実物の凹凸を紙に転写する技法で、植物の細部や葉脈を観察することができます。お好きな色やレイアウトでアレンジしながら、一枚一枚ユニークな葉の姿を残してみたいと思います。
詳細 ▼
日程|10月13日(日)
時間|14:30-16:00
場所|丹波亀山城跡・大本花明山植物園
定員|8名 (小学4年生以上、小学生は保護者同伴。)
・ベリーマキコ/日本画家
1975年亀岡市生まれ、亀岡市在住。亀岡高校卒業後、成安造形大学で日本画を学ぶ。1999年よりメトロポリタン美術館東洋美術修復室勤務のため渡米。2008年帰国し、子どもの感性をみがくアート教室/のびなびあーと開講。絵本による表現も行う。主な展覧会に個展「きのうのみちばた」(Gallery PARC、2024年)、「第9回東山魁夷記念日経日本画大賞」(上野の森美術館、2024年)。
[Exhibition]
むかしむかしのかめおか / むかしむかし
「太古カメオカ」を絵画で表現したのが数年前。亀岡市文化資料館のロビーに展示してある。今回は、絵巻の形で広く見てもらえるようにしたい。大昔の亀岡の土地に思いを馳せながら…
[Event]
ワークショップ
かめおかのむかしばなし
亀岡、口丹の言葉が使われた物語を題材に絵を描き、それらをつなぎ合わせて一枚の絵巻物をつくる。
詳細 ▼
日程|9月15日(日)
時間|10:30-12:30
場所|開かれたアトリエ
定員|10名(*対象 幼児〜小学生)
・松井利夫/陶芸家
1955年大阪市生まれ、亀岡市在住。京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程修了。イタリア政府給費留学生として国立ファエンツァ陶芸高等教育研究所に留学。エトルリアのブッケロの研究を行う。帰国後、沖縄のパナリ焼、西アフリカの土器、縄文期の陶胎漆器の研究や再現を通して芸術の始源の研究を行う。近年はたこつぼ漁、野良仕事に没頭し人間の営みが芸術に変換される視点と場の形成に関する研究を重ね、公開講座「ネオ民藝」を運営する。現在:京都芸術大学教授、滋賀県立陶芸の森館長、IAC国際陶芸学会理事。
[Exhibition]
沈む魚
何層にも塗り重ねた漆の層は、一層一層光を吸収し複雑に乱反射を繰り返しながら漆黒の闇を底へ底へと沈めてゆく。時折、窓から差す光の加減で、闇の層に魚影が走る。
[Event]
トーク
ART IS EASY, LIFE IS DIFFICULT
オープニングトークとして、かめおか霧の芸術祭の総合プロデューサーである松井利夫と、プロデューサーの野田智子、城跡芸術展ディレクターの奥岡莞司が、本展のあり方や意義、未来を語る。
詳細 ▼
日程|10月12日(金)
時間|10:30-12:00
場所|丹波亀山城跡・みろく会館
・松岡勇樹/画家
1994年亀岡市生まれ。描くことを自己が世界を獲得する行為とし、日本の風土から生まれた絵画の再考・創作を志向している。近年、事故と病気による手術や祖母の死を経験。入院中に見た雲の生成と消滅、医療に消費される豚を自覚し、「無常観」や「はじまりとおわり」をテーマに絵画を制作。主な展覧会に「京都日本画新展2023」奨励賞・京都市長賞、「ART SESSION by 銀座 蔦屋書店」などがある。現在、京都芸術大学書画コース非常勤講師。
[Exhibition]
はじまりもおわりもないNo.8 / はじまってゆくNo.3 / ゆらぎはじまる / うつろうあわい
私にとって描くことは、自己が世界を獲得する行為です。
現代の量子力学において、世界は原子をはじめとする「量子」、粒子の流動によって生成されている。全ては、このエネルギーの流動の中に生きており、無常観に通じる。
死の象徴である豚革、まっさらな和紙に点描で「はじまりもおわりもない」世界を描く。
描かれた点の集積は私の生きた時間であり、現れた絵画は私が獲得した世界そのものである。
[Event]
トーク
松岡勇樹・上野裕二郎×亀岡高校生 クロストーク
亀岡高校の卒業生であり作家活動を続ける松岡・上野が、高校生と制作を続ける楽しさについて語ります。作家も学生も教員も美術部の仲間のように対話し、作家としての生き方や美術があればもっと面白くなることを語り合います。
詳細 ▼
日程|10月11日(金)
場所|京都府立亀岡高等学校
対象|亀岡高等学校の在校生と教員(一般参加は受け付けておりません)
・森太三/美術家
1974年大阪府生まれ、京都府京都市在住。1996年の初個展以降、個人の身体感覚によって生みだした小さなカタチを集積させて、展示空間内に架空の風景を表出させる作品を発表。2014年「STUDIO森森」設立。展覧会企画や展示設営、ワークショップなどの美術に関わる様々な活動を展開。現在、亀岡市内のアトリエにて制作を行っている。みずのきアトリエ講師・みずのき美術館インストーラー。京都芸術大学・京都精華大学・成安造形大学 非常勤講師。
[Exhibition]
polygonal bench
植物園にはエネルギーが満ち溢れている。太陽、雲、風、雨、土、石、木、花、昆虫、動物、人、影、光。様々要素が重なりあい、成り立つこの世界を感じるために、多角形のベンチを置いて、みる。座る。寝転ぶ。空を眺めて、みる。
[Event]
ワークショップ
色相の椅子をつくる
木製の椅子の側面や座面に色々なマスキングテープを用いて自由に塗り分け、色彩豊かな椅子を制作するワークショップです。つくった椅子はその日に完成しお持ち帰りいただけます。小さなお子様も保護者の方と一緒に楽しめます。
詳細 ▼
日程|10月20日(日)
時間|10:30-12:00
場所|丹波亀山城跡・みろく会館
定員|15名 (小学生以上(大人も可)。未就学児は親子での参加可。親子で2脚作るのもOK。)
持ち物|アクリル絵の具を使用しますので 汚れても良い服装でお越しください。
・八木良太/メディアアーティスト
愛媛県生まれ、亀岡市在住。見たいものしか見ない・聞きたいことしか聞かないといった、我々の制限的な知覚システムあるいは態度に対する批判的思考をベースに作品制作を行う。既製品を用いて作品を構成し、その現れによって人間の知覚やそれを利用した工学的システムを浮かび上がらせるような作品を発表している。音響作品をはじめとして、オブジェや映像、インスタレーションからインタラクティブな作品など、表現手法は多岐にわたる。
[Exhibition]
Stupa
積み重ねられたスピーカーユニットと、そこから流れる音による音響彫刻。スピーカーユニットが積み重なった姿は、さながら仏塔のようであり音の波形のようでもある。
[Event]
オープンアトリエ
八木良太 オープンアトリエ
現在、亀岡を拠点に制作を行いこれまでも国内外多くのアートシーンで作品を出展されています。
展示された作品がどのように制作されているのか、普段は立ち入ることができないアトリエを訪ねます。
制作の話、作家活動にまつわることや最近気になることなど様々なお話を伺いながら、過去作品にちなんだワークショップも予定しています。
完成した作品を鑑賞するだけでなく、その裏側にも目を向けて、これまでより一歩踏み込んだ機会です。
是非、足をお運び下さい。
詳細 ▼
日程|1月13日(月・祝)
時間|14:00-16:00
場所|八木良太アトリエ (亀岡駅から徒歩10分圏内。)
※ 詳細はご予約をいただいた後、ご案内いたします。
定員|なし
・安井友幸/漆芸作家
1967年大阪府生まれ、亀岡市在住。
京都市立芸術大学漆工研究室教授。大学では乾漆や、漆と様々な素材を複合させた作品制作を指導している。個展やアートフェスティバルにて漆造形作品を発表。 旅行とキャンプが好きで、旅先で見た水辺の風景をモチーフに作品を展開している。
[Exhibition]
湿 / 泉 / 清 / 水辺の風景
自然の風景が好きで良くキャンプに出かけます。その中でも水辺の風景に出会うと気持ちが癒され、心に鋭気が宿ります。今回の展示は道の果てにあり、辿り着いた先にはっとするような水辺の風景を表現しました。かつて日本のどこにでもあったであろう清らかな水辺の風景を感じてもらい、少しでも自然の大切さを考えてもらえたらと願っております。
[Event]
ワークショップ
小さくなって絶景ハンティング!
参加者は自分の好きなポーズで写真を撮り、自分自身のミニチュアをつくります。それを展示会場の風景の中に置いてみたり重ねてみたりして、何気ない景色から絶景ポイントをハンティング!普段と違った風景の見え方を一緒に楽しみましょう。
詳細 ▼
日程|10月14日(月・祝)
時間|13:30-15:00
集合場所|みろく会館・受付
定員|10名
・山口さとこ/現代美術家
1954年大阪生まれ、亀岡市在住。1979年大阪芸術大学美術学科卒業。素材に対する敬意と、なるべく言葉や概念にとらわれないように、手触りや重み、五感を頼りに作品を制作。石、果物、野菜などをステンレス線で編んだ作品を、主に大阪や神戸で発表。2010年、亀岡市西別院町で石彫公園ミチガーデンを開園する。
[Exhibition]
静物
無機物、果物、野菜などの変化を可視化しました。
[Event]
オープンアトリエ
山口さとこ・崔石鎬 オープンアトリエツアー
山口さとこ・崔石鎬のオープンアトリエツアーを開催します。作家本人の案内のもとアトリエやミチガーデンを巡り、説明を聞きながら、制作過程などを見学しましょう。
詳細 ▼
日程|11月30日(土)
時間|14:00-16:00
場所|ミチガーデン 京都府亀岡市西別院町万願寺大堂21−67(駐車場有)
定員|10名
・山本和夫/日本画・水墨画家
1942年島根県生まれ、京都府亀岡市在住。鳥海ニ楽子に師事する。中国常熟市書画院から栄誉院士称号を授与。現在、公益社団法人日本南画院顧問、京都日本画家協会会員、平安南画壇 会長をつとめる。
[Exhibition]
大気上昇 / 幽境山河
東洋美術の精粋と言われる水墨画南画は奥深い精神的な絵画です。従来の南画と言う伝統にしばられず自由な表現、探究する事により水墨画の威力が示されると思います。そして、墨の世界は原妙であり無限性、可能性は求め尽きないものです。作品を通して何かを感じ想像してもらえたら幸甚に思います。
[Event]
ワークショップ
水墨画教室
水墨画は、奥深い精神的な絵画です。筆運びと墨の濃淡の出し方を工夫したり、山水花鳥などのモチーフを描くことを通して、その世界を体験してみましょう。大人もこどもも参加していただけます。
詳細 ▼
日程|10月19日(土)
時間|12:30-14:00
場所|丹波亀山城跡・みろく会館
定員|10名
・吉田伊佐/洋画家
1959年京都府南丹市生まれ、亀岡市在住。1984年京都市立芸術大学美術学部卒業。日本美術家連盟会員。1986年日吉ダム建設により亀岡市千代川町に集団移転。1999年より全国の百貨店、画廊で個展を多数開催する。主な展覧会に「時を超えて〜静物と風景画展」(ホキ美術館、2011年)、「吉田伊佐展〜日本の原風景を追って〜」(南丹市日吉町鄉土資料館、2014年)などがある。
[Exhibition]
玄妙の朝
日頃から散歩を兼ねて近所の山を登っていた。。登山道を外れたところも歩くようになり、木々をスケッチするようになった。日によって異なる様相を呈する山の姿に魅了されるようになった。スケッチから着想を得た構図で朝の神々しい木々を描いてみた。
[Event]
ワークショップ
一木一草に絵心を
洋画家 吉田伊佐と一緒に写生に出かけます。スケッチブックに鉛筆で描くというシンプルな方法で、自然の中の「一木一草」を観察しましょう。「小さきもの」「取るに足らないもの」を愛でる気持ちで描きます。絵画の経験は不要です。
詳細 ▼
日程|10月20日(日)
時間|13:00-14:30
場所|丹波亀山城跡・みろく会館
定員|10名
持ち物|スケッチブック(SM~10Fぐらいまで)、鉛筆、消具。屋外制作に適した服装、傘、帽子など。座って描きたい方は折りたたみイス。
▼その他のイベント
ツアー
展覧会ツアー
本展覧会ディレクターの案内のもと、在廊しているアーティストに作品や制作に纏わる話を聞きながら展覧会を巡ります。
詳細 ▼
日程|10月14日(月・祝)、10月19日(土)、10月26日(土)
時間|10:30-12:00
場所|丹波亀山城跡・みろく会館
ツアー
城下町まち巡りツアー
亀岡祭の宵宮に向けてにぎやかになる城下町を、ひととまちの繋がりをつくる並河杏奈さんと一緒にゆっくり歩きます。
地域の人たちが毎年楽しみにしている亀岡祭。
普段はなかなか見られない祭が出来上がっていく様子や、
変わらぬ風景、変わりつつある 街の営みを見ながら、散策しましょう。
夕方にはお囃子が鳴り響く城下町をふたたび散策するのもおすすめです。
詳細 ▼
日程|10月24日(木)
時間|10:00-12:00
場所|丹波亀山城跡・みろく会館集合
定員|15名程度
ワークショップ
能楽・能楽器体験/平和の神事「大本歌祭」紹介
大本では、普段から茶道や短歌、武道や能楽といった芸術に親しみ、その心を生活に活かしていくことを大切にしています。能楽体験では、シテ(舞)や、能楽器の演奏を体験できます。能面をつけてどうやって舞う?太鼓や笛ってどんな意味がある?そんな疑問にもお答えします。
また、能楽体験に引き続き紹介する「大本歌祭」は祓い清めの神事で、平安初期までは日本各地で行われ、その後途絶えた「歌垣」に由来しています。和歌を神様に献じて朗詠し平和を祈る神事「大本歌祭」について、ご紹介します。
詳細 ▼
日程|10月12日(土) *当日お申し込み
時間|13:00-14:00
場所|丹波亀山城跡・大本万祥殿
こどもみんげい演奏会 2024
今年のこどもみんげいは楽器づくりをしました。 自分たちでつくった楽器をつかって音楽が好きなメンバーと一緒に演奏会をしてみます! こどもみんげいの制作以外で自作の楽器を持っているこどもたちもウェルカムです。音楽が好きなゲストと一緒に音を鳴らして、いろんなものと共鳴してみましょう!
詳細 ▼
日程:10月19日(土) 14:00-15:00(予定)
場所:丹波亀山城跡(大本本部)
ボンボンマルシェVol.10
亀岡市内のモノ・ヒト・食の「循環」をコンセプトに、地域に新たな価値を生み出す「ボンボンマルシェ」。今回は10/12(土)〜27(日)の期間で開催される「城跡芸術展」に合わせた秋のスペシャル版として、亀岡の手づくり=クラフトが集結する「ボンボンクラフトマーケット」、亀岡の歴史をメタバースで体験する「KAMEOKA VIRTUAL HISTORIA」、親子で楽しくアップサイクルする「ボンボンワークショップ」、使わないものの持ち寄り&交換会「めぐる環・物々交換市」など、今回もお楽しみが満載です。
詳細 ▼
日時:2024年10月13日(日) 11:00〜18:00
場所:丹波亀山城跡(大本本部 中庭)
▼特設ページ
▼市民サポーター
城跡芸術展では、サポーターとして運営を支えてくださる方を募集し、芸術家、運営サイド、サポーターが共に展覧会をつくりました。