歴史と文化が折り重なる場所である丹波亀山城跡(大本本部)を舞台に、亀岡にゆかりの深いアーティストが展示を行う、かめおか霧の芸術祭の企画展「城跡芸術展」。 水面に映る城壁や、植物園の小道にさす木漏れ日、赤松の林の黒い影、まるで城跡そのものが作品であるかのような会場は1つの文化的聖地となっています。
2020年より丹波亀山城跡を会場とし、展覧会を年に1度開催。絵画や陶器、漆器、インスタレーションに至るまで様々な展示が行われています。これまでの芸術祭で培われてきた関係性から、若手の作家から大御所までが一堂に会することで、亀岡にゆかりのある作家の交流の場としても機能しています。
2022年からは新たに、市民から芸術展や芸術祭を支える人材を募集し、「市民サポーター」も誕生しました。また、展示会場として大本花明山植物園(日本の在来種を中心に約1000種類もの植物が栽培、保護されている植物園)や松林、中庭、広場など屋外へも広がり、新たな交流、可能性や体験が生まれています。
【みろく会館】
多くの人がまず足を運ぶ、会場の顔ともいえる「みろく会館」
広いホールや応接室など、重厚で良い意味で硬さのある雰囲気が魅力。
ゆっくりと座ってお茶を楽しめるロビーでは、WS、トークなども開催します。
【春陽閣】
「春陽閣」は和の建築様式で、茶席のような部屋、建物をつなぐ渡り廊下のアプローチ、歴史ある旅館のような絨毯、良い光がはいる階段や、能舞台のある空間。時の刻みと共に様々な表情を見せてくれる場所。畳や縁側に座り、ゆっくりした時間を過ごすのもおすすめです。
【松林】
丹波亀山城跡には、素晴らしい木々たちが雄大にそびえ立っている。 その中でも丁寧に手入れされた松林は圧巻。春陽閣の能舞台にも描かれているが、日本の文化や芸能にとって重要な意味を持つ「松」。神聖なこの地で、パフォーマンスアートを上演します。
【植物園】
約1000種の植物が育つ「花明山植物園」
園内を一周すると、まるで時間の流れが違うような錯覚に陥ります。四季折々、多種多様な植物が賑わい、エネルギーに溢れた植物とともにある作品たちをお楽しみください。
—
アーカイブ