城跡芸術展2023

ARTISTS出展作家

小峰花香Komine Hanaka

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1998年京都府亀岡市生まれ。
2021年に沖縄県立芸術大学美術工芸学部デザイン工芸科工芸専攻漆芸分野を卒業。その後、2023年に京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程工芸専攻漆工を修了。主に文様や生き物をテーマに、民族的で不思議なエネルギーを感じさせるような漆作品を制作している。現在は、香川県漆芸研究所にて研究生として在学中。沖縄・京都・香川の漆に触れ、それぞれの特色を活かした作品作りに取り組んでいる。

 

姿

この作品は、神様が宿る御神体を表現しています。形の元となったモチーフは神社にある鏡の御神体であり、鏡は太陽、胴体は雲のイメージでデザインしています。両サイドのオブジェはロウソクのイメージで、炎の部分は雲と火を掛け合わせたような形となっています。

 

私は主に物に宿っている未知なる力をテーマに制作しています。人々は物に価値や意味を見出し、それを強く信じています。例えば、お守りや祭り事の飾り、仏壇などの仏様や神様を崇拝するためのものなど、原材料で言えば単純な物質であるにもかかわらず、その物に未知なるエネルギーが宿っていると感じてしまう。私は、その現象にとても興味を持ちました。元から物に力は宿っていたのだろうか。元から物にそういう力があって、その力に私たちが気がついたのか。はたまた、物にそういう力があると信じることによって、力を持つようになっていったのか。私は、そういった不思議なエネルギーを宿した存在を作りたいと思い、この作品を制作しました。