レポート グレゴリ青山(漫画)
漫画「自分をキャラクター化して亀岡ネタで漫画を描こう」
漫画家・グレゴリ青山さんの教室で行われたのは「自分をキャラクター化して亀岡ネタで漫画を描こう」というワークショップ。生徒のみなさんはグレゴリさんのファンのようで、普段顔出しをしていないグレゴリさんを見るのを楽しみにしていたという方もいました。
授業が始まると、まずはグレゴリさんからエッセイ漫画のキャラクターの描き方について軽い解説があります。この時グレゴリさんも教室のホワイトボードにいつもの自画像を描かれていたのですが、慣れているだけあってとにかく早い。ものの1分足らずで描き上げてしまいました。
自分をキャラクター化する
講義もほどほどに、さっそく受講者のみなさんが自己紹介を兼ねて自分のキャラクターを描くことになりました。具体的な絵の描き方についてはほとんどお話がなかったものの、みなさん筆に迷いなく描き進めていきます。
10分程度でキャラクターのラフスケッチが出来上がると、今度はペン入れです。プロも使うコピックを使って、ラフの線をなぞっていきますが、ここでグレゴリさんからアドバイス。コピックの線の太さによって絵の印象は大きく変わるとのお話。かわいいキャラにしたい場合は、線を太めにしたほうがいいそうです。
それぞれが思う、亀岡
先生のアドバイスを受けながら描きすすめ、ひとまず完成。それぞれ名前や性格、亀岡ネタを書きこんで紹介しあいます。“亀岡にはカメムシが多くて困る”というネタは、人数が少ないなか被っていたのが印象的でした。ほかにも、“亀岡は子育てにうってつけ”、“買い物ではいつも『スーパーマツモト』にお世話になっている”など地元の方ならではのお話が飛び交います。みなさんのイラストのクオリティは高く、グレゴリさんも驚くほど。中にはイラストのお仕事をされていた方もいたようで、その方のキャラクターは納得の出来でした。
キャラクターが出来上がったら、次はそのキャラが登場する漫画を描きます。漫画を描くにあたってまず必要なのが、下書きの前段階である“ネーム”です。この段階でなんとなくのコマごとの構図や台詞を決めていきます。
そしてネームが描けたら下書きをして、ペン入れ……という風にどんどん作業を進めていくのですが、今回はペン入れの途中でタイムアップ。残り時間は作業途中の漫画を見せ合いながら亀岡トークで盛り上がりました。亀岡で生まれ育った方も、大人になってから移住された方も、溢れるほどの亀岡愛を抱いています。
授業後はグレゴリさんがご自身の本を手売りで販売されており、プチサイン会のような状態に。わずか2時間程度の間でキャラ作りからネーム~ペン入れの工程まで行うのは、非常にタイトなスケジュールでしたが、その分濃密な時間だったように思えます。参加されていたみなさんが、ご自宅で完成させた漫画をぜひ読んでみたいですね。
文 / 辻本智哉(京都造形芸術大学文芸表現学科4年生)
公開日:2019年7月4日