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KIRI²芸術大学 頭で学ぶ「その場で読むから気軽に参加できる読書会」

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KIRI²芸術大学 頭で学ぶ
「その場で読むから気軽に参加できる読書会(テーマ:土に着く)」

KIRICAFEにて小さな読書会を開催します。
今回のテーマは『土に着く』

一番の特徴は、来てみるまでどんな本がセレクトされているかわからない、ということ。

事前に読み込んでおく必要はなく、集った時間の中で、そのとき出会う本、人、言葉 とともに生まれる思考や対話を味わいます。(そして、美味しいお菓子と珈琲も!)

自分の中で考え方が変化して行ったり、あらたな価値観が芽生えたり。「読んで/考えて/話す」ことを通して立ち上がる、ひとりの読書では生まれ得ない循環をお楽しみください。※選んだ本の一部を、十分な時間をかけて読んでいきます。読むスピードが遅くても大丈夫です。

※読んだ後の対話の時間、もしなにも話せなくても大丈夫です。他の方の意見を聞いて新しい見方を得たり、自分の考えが少しずつ変わっていくのを楽しんでください。

日時 7月22日(土) 午前の部 10:00-12:00/午後の部 14:00-16:00 

会場 KIRICAFE
定員 各回10名(先着順)
参加費 500円(別途ドリンク代500円)
持ち物 なし

【お申し込みはこちらから】 https://forms.gle/4H59JAbz7EcytYVVA 

プロフィール:奥岡 莞司
1992年三重県生まれ。2016年3月京都大学院工学研究科修了。まちづくりを事業として行うベンチャー、喫茶店・洋菓子屋・ギャラリーの立ち上げ、運営を経て、2022年より亀岡在住。かめおか霧の芸術祭で企画に携わる他、「三歩 booksandbaked」として、独自の観点で選んだ本とシンプルな菓子を扱う。LIGHTBOOKCLUB、KIRIFARM主催。

 

テーマ:『土に着く』
いつから、わたしたちは「土」から離れてしまったのだろう?
食べることは生きること、には頷けるのに、
食を生み出す農が、なんだか遠い。
便利さや早さ、効率を重視した生活の中で、
見えなくなったことがある気がする。

たしかに田畑を耕し、作物をつくることは一朝一夕ではできない。
でも、特別な人だけができること、でもない。

そもそも、自分だけで全部しなくていい。
手が集えば、知恵が生まれ、
一人では到底できそうになかったことも
楽しくできてしまう。

それから、季節の実りに目を向け、食べる。
畑で囲む食卓は、お米と味噌汁だけの簡素なものでも、とびきり美味しい。
同じ釜の飯を食うことは、
土の中や手のひらに住む小さな生き物を共有することでもある。

食べる、排泄する、寝る、働く、恋をする
日々の暮らしに「土」が馴染むとき、
わたしたちには、どんな景色が見えるのだろう?

人任せにして、味わいそびれていた育む喜び。
無数の 他者 と共にいる驚き。
時間がかかるこれらの営み全体を「芸術」と呼んでみたいと思います。

土に着くこと。もしかしたらここに、わたしたちが見えなくしてきた世界を、
もう一度つなぎ直すヒントがあるような気がしています。

(文:奥岡 莞司)

【お申し込みはこちらから】 https://forms.gle/4H59JAbz7EcytYVVA