2021/3/30更新

〜めぐるかめおか〜|竹展ワークショップ〈青竹で編む六つ目籠〉

開催日時:2021年2月27日(土)13時〜17時
開催場所:KIRI CAFE
講師:橋本千菜美
お客さん:8名 満員

かめおか霧の芸術祭の拠点「KIRI CAFE」がある千歳町毘沙門地区は、丹波では名の知れた竹籠の産地であり、江戸時代から竹細工の技術が息づいていました。今回の竹展では毘沙門地区の家々に大切に保管されていた繊細な竹細工が施されて作品約50点をお借りして展示する展覧会が開催され、それに伴い〈青竹で編む六つ目籠〉ワークショップがが開催されました。講師はオンライントークにも参加してくださった竹の造形家・橋本千菜美さんにご指導頂きます。

今回作るのは暮らしの中で使いやすい「六ツ目籠」を編みます。素材は青竹といい、材料となる竹に染色など何ら人工的な処理を加えず、山から切り出した自然そのままの竹のことです。保存が効き、人の手脂や紫外線で色が変わるため使えば使うほど味が出るとのこと。

橋本さんは 現在茨城県つくば市にて⻘物竹細工の制作とワークショップや教室を開講し、竹細工を指導されている竹の造形家です。現筑波山の近くの空き家を改装し、自宅兼アトリエで活動されており、竹の伐採も自身で行っているそうです。

まずワークショップを始める前に橋本さんが竹細工で使う道具の紹介と、竹を編むまでの下準備を教えてくださりました。
竹を細く切っていくのですが、初めは竹の破片が刺さり血が出てしますこともあったそうです。
竹の繊維の方向に切るそうなんですが
、竹は真っ直ぐ生えている物あれば曲がっているものもあり、さらに節の部分は強度が弱いため、真っ直ぐに切ることが難しいそうです。
切る際の力の入れ方も重要らしく「車を運転する時のように」徐々に
加減をしていくそうです。

そしてここからが本番。実際に竹を編んでいきます。
順番は底から側面を編み、最後の縁を編んでいきます。竹細工は皮と肉の性質をうまく利用して編んでいくのですが、竹のしなりがかなり強く、編むのに少し力は必要です。また交互に編んでいくと分かっていてても手順が覚えられず、先生の実践を見て真似してもなかなか思うようにはいきません。先生の前には指導を仰ぐ行列ができていました。
時間が経つと切りたての竹は硬くなるので霧吹きで湿らせながら編んでいきます。   

竹細工では主に皮と使うことが多いですが、作るものの用途によって皮と肉を使い分けます。また、竹は日が経つと変色し乾燥していきます。切りたては皮が青色、肉が白色ですが、変色していくと青色だった皮は薄いベージュのような色、白色だった肉の部分は濃い茶色になります。人の手脂や紫外線で色は変わってくるとのことで、長く使いながら色の変化も楽しめるのが竹細工の魅力の一つです。

いよいよ仕上げの作業である縁を作っていきます。今まで編んできた本体と縁で使う竹を固定させながら編んでいくのが難しく、またしても先生の個別指導を待つ人が続出。間違っていても先生の修正でなんとか完成に近づいていきます。黙々と作業されている姿に皆さんの真剣さが伝わってきました。橋本さんの作品でも縁の部分がとても綺麗に閉められていて、結び目がとても可愛らしくポイントでもあります。

そしてついに全員完成。先生に度々教えていただきながらも無事六つ目籠が完成しました。皆さんに感想を伺うと「やったこと全部が難しかったげど楽しかった」と満足された様子でした。そして最後は皆さん記念撮影。楽しく竹細工をたっぷり学べて大変充実した時間となりました。