KIRI²芸術大学|手から学ぶ 山フーズ&球体アイの「食べられる陶芸入門」レポート

2023年8月10日(木)第1部 10:00-12:00/第2部 14:00-17:30
講師:小桧山聡子(山フーズ主宰/料理家)、球体アイ(陶芸家)
参加者:計20名
参加費:2,000円

ガレリアかめおか 料理実習室にて、山フーズ&球体アイの「食べられる陶芸入門」を開催しました。

 

食べられる陶芸…?

食べられる陶芸を1部と2部に分けて体験しました!

今回の講師は、

料理の先生 小桧山聡子さん
陶芸の先生 球体アイさん

 

第1部は「食べられるスプーン」をつくりました。

今回、陶芸でいう「土」には、
食べられる小麦でできた「生地」を使いかたちをつくります。

今回はヨーグルトを食べるためのスプーンを作るというお題が出されました。

「世界にまだないものなのでみんなが発明者です」
「思いついたことをやってみよう!」と、作業に取りかかりました。

ヨーグルトのための、食べられるスプーン……
みんな悩んで、ひとまずこねてみる、そんな様子が印象的でした。


葉っぱのかたちにするそう


用意されたいろんな色の生地やスパイスなどを使って、自由に形を作っていきます。


どんなスプーンが出来上がるのでしょうか。


形ができたらオーブンに入れて、焼きます。


ホクホク!
食べられるスプーンたちが完成しました。

そして、使ってみる!


すくってパクリ。


こちらは大きなスプーンができあがりました。
ヨーグルトをすくって食べるのがもったいない〜とこのあと柄を少し食べていました。

 

第2部は「食べられる器」をつくりました。

こちらは「土(生地)づくり」からはじまります。
陶芸でも大事な工程だそうです。

はじめに陶芸のアイさんが生地を粘土に見立てて実演をしました。

生地の感触に慣れない様子。
アイさんは「土とぜんっぜん違う!!」と戸惑っていました。

そして、参加者の皆さんも制作をはじめました。


土と同じく、粗さも大事になってくるとのこと。
用意されたナッツで土(生地)の粗さを表現してみたり、
色付けにスパイスを練り込んでみたり。



生地ができたらかたちを作ります。
講師の球体アイさんも必死です


かたちができたら、オーブンで焼きます。
釉薬の代わりに卵白を塗って…


制作した器が揃いました。
そして第2部はひとりひとり作った器にタイトルをつけて、
ゲストに陶芸家の松井利夫先生を迎えて、合評会を行いました。


食べるときを想像してスパイスを練り込んで層を作ったという器も。
皆さんそれぞれの視点で作られた器たち。こだわったところを発表しあいました。


最後は、冷製のミネストローネを入れて作った器を使いました。


ミネストローネを食べて、器をガジリ。

考えて作った器はあっという間に胃の中へ…
道具であり、食べ物でもある。

はじめての「食べられる器」をしっかり味わいました。

文:オオニシカナコ