KIRI²芸術大学|手から学ぶ 「原始的な道具づくり体験 ーへら・板皿・すりこぎ棒ー 手の延長について考える」レポート
2024年1月28日(日) 13:00-16:00
講師:大村大悟(美術作家/彫刻家)
参加者: 15名
参加費:3000円
KIRICAFEにて
「原始的な道具づくり体験 ーへら・板皿・すりこぎ棒ー 手の延長について考える」を開催しました。
今回の講座は美術作家の大村大悟さんとともに板と棒を切ったり、削ったりしながら「手」という道具の可能性を広げる道具づくりを行いました。
シンプルな構造の道具がおもしろいと大村さん。
受け取り手や使う人によって用途が変わったり、物の質自体が変わっていくおもしろさがあるとのこと。
形を作っていく中で「それぞれの形」になるのを体験してもらいたいとおっしゃっていました。
今回は棒状の道具と板状の道具、2点の制作に取り組みました。
早速、材を選んで、それぞれ制作に取り掛かりました。
作業時間が始まると、
迷いもなく、切り始める人や
どうすればいいだろうと手探りで進める人
とりあえず、削ってみようと削ってみる人
いろんな様子が見られました。
手の大きさに合わせて握りながら大きさを決めていました。
このかたは、この道具を握るときに作用する体の動きを考えながら作られていました。
はじめての道具にも大村さんに教えてもらいながら挑戦しました。
あっという間に終了時間。
最後はみなさんの作った道具を机に並べました。
それぞれの形の道具が出来上がりました!
「こんなに一生懸命つくると思わんかったわ」なんて声も。
実際に使ってみるとまた気づきがあるかもしれません。
また長く使うと自然と削られたり、時には自分の手が馴染んでいったりと今回生まれた形がまた変化していくことでしょう。
使いながらそんなところも楽しんでほしいと思います。
道具単体として考えるのではなく、使ったり使われたり、
手に合わせた形、用途に合わせた形、手の延長を意識して道具を作ってみる講座でした。