開かれたアトリエ展覧会 |「ダンボールtoアート」展 レポート

6月20日から7月3日まで、亀岡市役所地下1階「開かれたアトリエ」で、 『ダンボールtoアート展』が開催されました。

作者は、亀岡高等学校出身で、現在は嵯峨美術大学に在籍している現役の学生、澤田太晟さん。 ダンボールを主素材に、廃棄される予定であった木片と石膏粘土を使って制作された作品3点(朝寝坊、海、 ドア)が展示され、作品の迫力と、発想の面白さに、見る人たちは圧倒されました。

「ダンボールを使ったのは、材料に費用がかからなかったから。」と、学生らしくまっすぐな澤田さんの人 柄と、高校生のころに朝寝坊をして、先生に叱られたときの体験や、コロナ禍で海に遊びに行けないもどか しさを表現したという作品の魅力に惹きつけられ、たくさんの方々が展示を見に来られました。

また、作品の素材がダンボールであったことから、ダンボールを中心に、古紙リサイクルについての知識を 深めるためのパネルを展示しました。 日本紙業有限会社さんのご協力のもと、古紙リサイクルの流れや、リサイクルに必要な知識のQ&Aを作成し ました。

6月26日のワークショップは 「ダンボールの切れ端で、自由に謎の生物を作ろう!」というテーマで開催し、 子どもたちを中心にたくさんの作品が出来ました。 さまざまな形のダンボールを切ったり、張り合わせたり して、生物以外にも家や乗り物、街のような作品もありました。 工作の際には、アトリエ内の資源循環コー ナーから、さまざまな素材を持ってきて装飾している子どもたちの姿が見られました。

7月2日には、「ボンバニカ」(作者澤田さんの父親とそのご友人)によるライブが開催されました。 ドラム、 ハーモニカ、ギターで、ダンボールにささげる3曲の演奏がありました。 開かれたアトリエでの展示と、音楽の融合は初めてのことでしたが、多くの方が来場され、展示最後の夜が印象的なものとなりました。