開かれたアトリエ | 五人五色展

10月6日(金)から10月26日(木)まで、亀岡市役所地下1階「開かれたアトリエ」で、亀岡市民の方を対象に公募展「五人五色展」を開催しました。

公募展開催にあたり、7月10日から7月31日まで、開かれたアトリエでの掲示やチラシ、芸術祭のホームページやSNSで出展者の募集をしました。募集を見た方からの紹介やホームページを見られた方、偶然市役所に来られてチラシを見られた方など、様々なきっかけからご応募いただき、5人の方の出展が決まりました。

5人の方の経歴も作品のジャンルも様々で、亜月~Azuki~さんは陶芸と編み物の作品、児嶋俊見さんは木版画、澤田太晟さんはダンボールの立体作品、つのともこさんは透明水彩画、難波忍晴さんは日本画を出展されました。

【亜月~Azuki~さんの作品】

亜月さんは、まるで展示場所が制作場所であるかのように椅子や小物をレイアウトしてくださり、普段の制作風景が目に浮かぶような楽しい展示となりました。

ご家族の介護の合間に少しずつ編まれたというかぎ針編みの作品や、多肉植物が植えられた小さな陶芸作品、器や花瓶など、様々な作品に、たくさんの方が楽しんで見ておられました。

【児嶋俊見さん作品】

亀岡のお祭りの風景を繊細かつ大胆な線で彫られた版画の作品を、11点展示していただきました。

多くの方が、何色も使った色とりどりの作品や細かい線で表現されている作品など、表現はもちろん技術にも感動しながら見ておられました。  

【澤田太晟さんの作品】

主な材料はダンボールである澤田さんの作品は、なんとなくゾッとしてしまうような、不気味だけれど面白い独特の世界の生き物のような作品でした。

大きな口をぱっくりと空いた巨大な作品は、不気味さと迫力で多くの方を圧倒しながらも、その口の中に手や顔を入れてみたくなるような魅力があり、皆さん覗き込んだり触ってみたりしておられました。    

【つのともこさんの作品】

つのさんが描かれた、お花や風景、季節の果物の作品は、開かれたアトリエを華やかに彩り、

多くの方が「素敵なお庭が見える窓をのぞいているようで、癒される」とおっしゃって作品を楽しんでおられました。透明水彩で描かれたやさしく柔らかい作風と、美しい風景に、「いつまでも見ていたい」とおっしゃる方もいらっしゃいました。  

【難波忍晴さんの作品】

難波さんが、「特にどこかは覚えていないけれど、ドライブをしたり、お出かけした時に見た」風景を描いた日本画は、亀岡のどこかにもあるような、親しみを感じられる風景で、「これはどこかな」と立ちどまって考えながら見ておられる方が多くおられました。

難波さんはデッサン教室の先生もされており、展示中には気軽にデッサンを楽しむ会も開催してくださいました。 

出展者の皆さんが生活のなかで一つ一つ完成させた作品は、それぞれの方の暮らしを想像させ、親しみを感じられるもので、とても多くのかたが楽しんで見入っておられました。

出展者の方には、開かれたアトリエという、様々な用事で立ち寄られる方が多い場所で作品を展示することへの、意義や楽しさを感じでいただき、「自分の作品を、たくさんの人に見てもらえる機会を持てて本当に嬉しいです。」「自分の個展をひらくことにも挑戦したいです!」「この展示がなければ知り合えない方とのご縁をいただきました!」など、嬉しいご感想をいただきました。