KIRI²芸術大学|彫るヒノキの折敷づくり01 レポート
6月26日(土)10:00〜12:00 13:30〜15:30
講師 :吉田欣司さん
参加者:午前3名 午後2名
参加費:3000円/人
木の香りが広がる開かれたアトリエ(亀岡市役所地下一階)に家具職人の吉田さんをお呼びして「彫るヒノキの折敷づくり」を開催しました。
18cm×30cmのヒノキの板を自分なりに切ったり掘ったりして木の敷物を作っていきます。
まずはどんな形にするのかイメージを膨らませながら下書きをします。縁をどうカットするか、中の部分をどんな感じで彫っていこうか。
イメージができると吉田さんによるレクチャーです。
木目に対して平行に彫ると木の繊維が起き上がり逆目といって美しく仕上がりにくいそうです。そのため垂直に向かって体重を乗せて彫っていきます。
みなさんはじめは力の入れ具合を探りながら慎重に彫られます。徐々に彫る感覚にも慣れてこられ、ヒノキの香りを楽しみつつ黙々と取り組まれていました。
面の部分を彫った次は下書きをした縁の部分をノコギリで切っていきます。ノコギリの刃を入れる角度や力の入れ具合によって効率が大きく変わります。
吉田さんの丁寧な指導のもと”彫る”と”切る”の難しさや楽しさを体験できました。
仕上げにヤスリをして、オイルを塗り込みます。
天然のエゴマオイルを染み込ませることで、艶出しと木の保護の役割を果たし、シミが着きにくく長く愛用できるものになります。
普段木を彫ることはなく、普段何気なく使っているるものがどのように作られているのか知る機会になったことがよかったと参加された方は満足されていました。