KIRI²芸術大学|植物標本をつくろう!&植物園ガイドツアー レポート
2022年10月16日(日) 10:30/13:30
講師:澤田徹さん
場所:丹波亀山城趾内 花明山植物園
人数:14名
城跡芸術展が開催されている花明山植物園にて、『植物標本をつくろう!&植物園ガイドツアー』を開催しました。
花明山植物園は昭和26年に開園し、現在、約1000種の植物が自然の環境に近いかたちで育てられています。
植物園ガイドツアーでは、花明山植物園で23年間、植物を管理されている澤田徹さんのガイドのもと、園内を巡りました。
花明山植物園はかつて亀山城があった場所です。
そのため植物園内には城跡に付随する植物も見ることができました。
城跡芸術展の作品も観ながら、奥に進むと城壁側に「タラヨウ」が生えていました。
この植物はハガキのはじまりになったと言われていて、葉の裏に傷を付けると黒くなり文字が書けるそうです。
また、タラヨウは火にも強いと言われています。
お城があった当時の人はお手紙を書いたり、敵からの攻撃を避けるためにタラヨウを使っていたのでしょうか。
昔のひとたちの生活も感じながら、植物の歴史などさまざまなお話を聞かせていただきました。
ガイドツアーとして予定していた30分では全く足りないほどあっという間に時間が過ぎていきました。
場所は植物園の事務所に移り、「植物標本づくり」を行いました。
実は花明山植物園には15万点以上もの植物標本が保管されています。
今回は実際に保管する植物標本を台紙に貼り付ける作業を体験させていただきました。
まずは澤田さんより貼り方のレクチャーを受けました。
説明を聞いたら、参加者の皆さんも作業に入ります。
澤田さんが用意してくださった植物の中から、好きな植物を選び、紙の上で配置を決め、貼り付け作業を行いました。
植物はよく乾燥していて、雑に扱うと簡単に折れてしまいます。
みなさん集中して作業を進めていきました。
小さなお子さんもがんばりました!
最後に花明山植物園の印であるハンコを押して、完成!
完成した植物標本は実際に保管されている標本庫へ収められました。
今回作った標本が将来何かの研究のヒントになるかもしれませんね。
(KIRI²芸術大学担当:オオニシカナコ)