「こども漆体験プロジェクト~霧空に飛ぶ 金色にきらめく漆塗り竹とんぼをつくろう!~」

12月15日(金) に京都府亀岡市立西別院小学校にて、かめおか霧の芸術祭「こども漆体験プロジェクト~霧空に飛ぶ 金色にきらめく漆塗り竹とんぼをつくろう!~」を開催しました。

 これは、亀岡市在住で京都市立芸術大学の漆工芸の教員でもある安井友幸教授、大矢一成准教授にご協力いただき、子どもたちに漆の歴史と伝統を伝え、漆の魅力を知ってもらうことを目的としたプロジェクトです。5年目となる令和5年度は西別院小学校の児童、保護者、先生を対象に実施しました。

 お茶碗やお箸に使われていることは知ってるけど、漆って一体何者なの?ということから知るために、まずは京都市立芸術大学で漆工芸を学んでいる3人の学生さんたちの紙芝居で楽しく学びました。漆は、漆の木から採れた樹液を原料に作られる天然の塗料や接着剤で、日本では縄文時代から使われています。昔の土器や土偶にも漆が使われていたことがわかっており、人々の生活に根付き数千年の時を超えて現代でも使われています。

 

紙芝居で楽しく学んだあとは、学生さんたちが事前に準備した漆塗りの竹とんぼに砂子(すなご)蒔きという日本の伝統的な手法を使い金箔で模様付け体験をしました。

漆塗りの竹とんぼ。ツヤツヤしていてとてもキレイ。

キラキラ金箔をつける前にまずは模様付けのためにシールを貼りました。

保護者の方も一緒に。

色んな模様の竹とんぼができあがりそうな予感。
シールが貼れたら金箔を付けていきます。

まずは先生からレクチャーを受けます。

砂子蒔きに挑戦します。

キラキラ金色に。

金箔付け完了!
金箔は竹とんぼに「にかわ」という動物の皮を原料で作った接着剤を使ってくっつけます。

しばらく乾かします。

乾かしている間に漆のおもちゃで遊びました。

京都市立芸術大学の学生さん特製のすべり台があったり。

色んな漆作品を見たり触れたりできました。
そして・・・。

完成!

とても上手にできました。『思ってもみなかった模様になった!』との声も聞こえました。

最後はみんなで竹とんぼを飛ばして遊びました。

空にキラキラと舞う竹とんぼがとてもキレイでした。漆の魅力に目をキラキラ輝かせていた子どもたちの姿を見ることができました。