図書企画 「窓」イベントレポート
図書企画「窓」
2023年5月〜8月31日
10:00-17:00
場所:開かれたアトリエ
開かれたアトリエ図書コーナーでは季節に応じてテーマを設け、 亀岡市立図書館と共にさまざまな本を選書し、 本のある空間をつくっております。
この本棚からさまざまな先人たちの知恵に触れ
1歩立ち止まり 生活を考え
それぞれの日常が豊かなものになることを目標としています
第9回のメインテーマは「窓」
光や風、音をとおす窓
バスや電車から見る景色
夜、ビルを見上げるとご飯を食べている家族
窓は人にとって
とっても大切な存在のようです
さまざまな角度から 窓(まど)
を考えていきましょう
を考えていきましょう
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ワークショップ
●あつまる窓の本 しおり窓づくり
春から夏にかけて、開かれたアトリエの図書コーナー選書は「窓」がテーマです。
そんな窓をテーマに読書会&窓のしおり作りを開きます。
ひとり1冊お気に入り、もしくは人に紹介したい窓にまつわる本を持ち寄って
皆さんと話しをする時間をつくりたいと思います。
その際に
その本の好きなところがのぞける窓のしおりをつくります
つくったあとはみんなの窓をのぞき、のぞかれ見せ合いましょう
司会進行:山成研究所(辰巳&大垣)開かれたアトリエ選書担当
日: 6月28日(水)
時間:19:30-21:00
参加費:無料
定員:10-15名
持ち物:窓にまつわる1冊
今回はじめて平日の夜に開催でしたイベントだったため、どんな人が集まってくれるのか、はじまる前からすこしドキドキ。
ひとり1冊お気に入り、もしくは人に紹介したい窓にまつわる本を持ち寄ってもらい、
まずはひととおりどんな本を持ってきたのか見せあい、本の紹介をするところからはじまりました。
集まった本は
・スタジオジブリ作品集(楽譜)
・時計坂の家 : 高楼 方子 作 / 千葉 史子 絵 リブリオ出版
・本屋さんのダイアナ:柚木 麻子 (著) 新潮社
・海のアトリエ:堀川理万子 (著) 偕成社
・まどさんからの手紙 こどもたちへ:まど・みちお 、 ささめや ゆき 講談社
「窓」と言ってもいろんな窓の意味から、みなさん本を選んでくれていました。
●窓のしおりづくり
本の中の好きな言葉や、この言葉窓っぽいな。というところ。
窓からのぞいて読んでみたいな。と思う言葉をひとつ選んでもらいました。
それぞれじっくり自分の持ってきた本と向き合う時間
言葉が選びおわると
さっそく窓のしおりづくり
本から選んだ言葉の上にうすい紙をおき、言葉のまわりをえんぴつで形どります。
その形のまわりを好きな画材で彩ります。
色紙を切って貼ったり、色鉛筆やカラーペンで描いたりと
おもいおもいのしおりにしていきます。
できあがった紙をカラーコピーして、コピーをしおりの形に切り取り
手貼りラミネートに貼り付けます。
貼り付けたあとこれで完成か!?とおもいきや。
どぼんと水につけちゃいます。
紙だけが水にとけて、もろもろポロポロとれていく。
ラミネートにはインクだけが残ります。
半透明のしおりができました!!
みなさん真剣そのもの。夜の部屋に静けさが響き渡ります。
そしていよいよ
光や景色にかざしてもおもしろい窓のしおりの完成です!
つくったあとは窓のしおりを本の好きな言葉にあてがって、改めて読んでみます。
どうしてその言葉にしたのか。この言葉を窓で切り取った理由をそれぞれ話しながらお互いの窓をのぞきのぞかれ見せ合いました。
(本を入れ替えて、窓をつけてもとても面白い発見がありました!)
異世界に入る描写があり、その言葉に窓のしおりをあてる。
中には楽譜を選ぶ方もいて、「しおりをあてながら読むことで深く歌詞の意味が入ってきた」
と言っておられたのが印象的でした。
言葉に限らず、普段の風景も窓枠があって切り取ることで思考が変化する。
これまでとはまた違った感じ方になるのがおもしろいですね。
静かな夜に大人たちと
じっくり言葉と向き合ったり工作をするとても貴重ないい機会となりました。
これからも亀岡の方々にさまざまなことを教わりながら、 イベントを開催し
本のある空間づくりや知恵を共有できる場づくりをしていきたいと思います
文
かめおか霧の芸術祭
山成研究所 大垣留衣