開かれたアトリエ | むむむ?

2月18日から3月10日まで、亀岡市役所地下1階「開かれたアトリエ」にて、亀岡高校 美術・工芸専攻の6名の生徒さんによる展覧会「むむむ?」を開催しました。

亀岡高校普通科美術・工芸専攻は、京都府内唯一の普通科で美術・工芸が学べる環境です。「普通科だけど、普通じゃない。~私が変わる、美術で変わる。~」をモットーに、美術を通して様々なヒト・モノ・コトと繋がるプログラムを多数展開しています。

かめおか霧の芸術祭では、今年も亀岡高校との連携の取り組みとして、美術・工芸専攻の生徒さんと、作品のコンセプトから作品制作、展覧会での設営まで、共に考え、意見交換をしながら展覧会を開催しました。本展覧会のテーマは、亀岡の霧と夢と、6人のチームを意味する「むむむ?」としました。

自由に触り、くるまったりしてさまざまな形にして楽しむことができる作品「タツ」(作 清水千寛さん)や、コルクで作ったピエロの人形をアトリエ内を自由に動かして散歩させる「不自由なリベルテ」(作 藤田葵さん)、さまざまな思いを書いたくじを掴む作品「感情を掴む」(作 菱田直央さん)など、来場者が参加することで完成する作品には、多くの方が感触や形を楽しみ、作品と一緒に写真を撮っておられました。

・「タツ」(作 清水千寛さん)

・「不自由なリベルテ」(作 藤田葵さん)

・「感情を掴む」(作 菱田直央さん)

バラの花で着飾ったドレスを着て逃げている人のような作品「ヒト」(作 村田さやかさん)や、オリジナルキャラクター「ばっちゃん」をたくさん制作した「ばっちゃんズ」(作 小柴桃香さん)は、人のネガティブな感情や葛藤を受け止め、美しく表現し、多くの方が作品の背景にある思いに共感しておられました。美しさをとどめていることができない作品を作りたい、という思いを、色がゆっくりと混ざり合いながら流れていく映像で表現した「起源」(作 加納初希さん)は、幻想的で、完成することがない美しさに、多くの方が見入っておられました。

・「ヒト」(作 村田さやかさん)

・「ばっちゃんズ」(作 小柴桃香さん)

・「起源」(作 加納初希さん)

最初はそれぞれの生徒さんたちに、漠然と想像していた作りたいものがあり、そこから「なぜ」「どのように」作るのかを具体的に考えていく中で、葛藤や試行錯誤があり、変更していくことも多くありました。しかし、いつも皆が、作品を通して伝えたいことを軸に、限られた時間と技術、材料の中で諦めずに最後まで、作品を完成させて、展覧会を迎えることができました!