城跡芸術展2023
歴史と文化が折り重なる場所である丹波亀山城跡(大本本部)を舞台に、
亀岡にゆかりの深いアーティストが展示を行う、かめおか霧の芸術祭の企画展「城跡芸術展」。
水面に映る城壁や、植物園の小道にさす木漏れ日、赤松の林の黒い影、まるで城跡そのものが作品であるかのような会場で、絵画や陶器、漆、音や光のインスタレーション、パフォーマンスに至るまで、34組のアーティストの展示が行われました。
これまでの芸術祭で培われてきた関係性から、若手の作家から大御所までが一堂に会し、亀岡にゆかりのある作家の交流の場となっています。また、市民から芸術展を支える人材を募集することにより、市民と作家の交流も盛んに行われています。
本年度からはパフォーマンスの導入や、大本の文化を体感するプログラムなど、新たな可能性や体験が生まれています。
〻
〈序文〉
今年も城跡芸術展の季節が巡って来た。
夏の火照りがまだ残る石垣に背中を当てて空を見ていた去年のことを思い返している。
あの時どうしてあんなにどの作品も魅力的に見えたのか、美術館で見る作品とは全く違った顔をしている作品は亀山城址の自然と一体化し、野心やしがらみから解放されたかのような清々しさを漂わせていた。あれからぼくの作品の見方が変わったように思う。あの時が初めての美術鑑賞だという人がいたら、それは何と素晴らしい初体験かと羨ましくなる。
作品も人も自然から生まれ自然に還ってゆく、城跡芸術展は一つの生態系として、それぞれの作品が根で繋がりいろんな交換や伝言の網が張り巡らされているのだろう。作品を見た人、触れた人、多様な人たちが作品を通じて人や自然とつながり、芸術の網の目が亀岡から世界に広がって行くのを夢想している。
一面の稲穂の間を、どこまでも続く細道が山の裾野に消えてゆく。立ち枯れた栗の木の長い影が横断歩道を横切る。庭先の洗面器の水に何度も何度も尾っぽを差し入れるトンボとそれを狙うカマキリの鎌の鋭さ、至るところに自然は人の心を和ませ驚かせる仕掛けを潜ませている、何千年何万年も昔から。
それを人類は歌にしたり絵にしたり彫像にしたりして愛でただけでなく、収穫し供えみんなで食する祭を編み出して来た。今や聖地となった戦の城跡、束の間の芸術の饗宴。なびけ亀山。
(かめおか霧の芸術祭総合プロデューサー 松井利夫)
〻
会期:
2023年10月14日(土)〜10月25日(水)
10:00-17:00 (会期中 無休)
会場:
丹波亀山城跡(大本本部)▶︎ googlemap
出展作家:
荒井優作、石塚源太、井尻杏那、稲あゆ美、上田普、AcoonHibino、大村大悟、大矢一成、奥村博美、キリノマチ、黒川徹、小松千倫、小峰花香、ZENG HUIRU、崔石鎬(チェソクホ)、辻將成、出口鯉太郎、西野康造、西久松友花、西久松吉雄、ベリーマキコ、松井利夫、松岡勇樹、ミシオ、画材循環プロジェクト「巡り堂」、森太三、八木良太、山口さとこ、YUKO KIMOTO・Hikaru Toyoda、Yuumi Hioki、吉田伊佐、WATAKAMA/わたかま、渡辺信喜、WONG Chung Wah + FOK Ching
イベント:
ボンボンマルシェ 10 月 14 日(土)
展覧会ツアー 10 月 14 日(土)/ 15 日(日) / 21 日(土) / 22 日(日)
城下町巡り 10月24日(火)
大本のお茶席体験 10月21日(土)/ 22日(日)
大本の能楽体験 10月22日(日)
(パフォーマンス)
風の庭 Another episode of DUALITY・辻將成
日置結弥
(ワークショップ)
植物園を歩く旅 & 植物標本作り
キリノマチ
WONG Chung Wah + FOK Ching
主催:
かめおか霧の芸術祭実行委員会
亀岡市
協力:
宗教法人大本
亀岡祭山鉾連合会
助成:
令和5年度文化庁 文化芸術創造拠点形成事業
お問い合わせ:
かめおか霧の芸術祭実行委員会事務局(亀岡市文化国際課内)
kirikameoka@gmail.com/0771-55-9655(直通)
▼特設ページ
▼城跡芸術展2023 パンフレット( こちらよりダウンロード)
▼作家紹介 / 作品紹介
こちらのリンク 内 「出展作家(ARTISTS)」の項目に記載
▼エントランス
▼会場
[みろく会館 エリア]
[松林 /屋外 エリア]
[春陽閣 エリア]
[植物園 エリア]
▼イベント
・ボンボンマルシェ
・展覧会ツアー
・祭の城下町巡り
・大本のお茶席体験
・大本の能楽体験
▼パフォーマンス
・風の庭 Another episode of DUALITY(辻將成)
・日置結弥
▼ワークショップ
・植物園を歩く旅 & 植物標本作り
・キリノマチ
・WONG Chung Wah + FOK Ching
▼市民サポーターの様子